芸能

空前の「MANZAIブーム」40年感謝祭!(5)<ぼんちおさむ(ザ・ぼんち)>漫才師が初めて日本武道館に立った異常人気

 漫才師としてだけではない。歌手としても80万枚のヒット曲を放つほど「ザ・ぼんち」は重宝された。コンビの顔であったぼんちおさむ(67)が語る驚愕エピソードとは?

おさむ 潮来の伊太郎~アリ? 怒ったぞ! お、お、お、おさむちゃんで~す。

──いやあ、フルコースの現役感(笑)。さすが、コンビ復活後の18年、文化庁芸術祭で大賞を受賞されただけありますね。

おさむ あの奇妙な動きは、考えて作ったわけやないんですよ。僕、興奮するとガーッとあんな感じになってしまうので(笑)。

──特に「アフタヌーンショー」(テレビ朝日系)の川崎敬三と山本耕一の事件リポートを模したネタは秀逸で、それが「恋のぼんちシート」としてレコードにもなりましたね。

おさむ 川崎さんと山本さんにはホンマにお世話になりました。レコードゆうても「A地点からB地点まで」とか「ちょっと待ってください」「そ~なんです」と、持ちネタそのまんまで。

──MANZAIブームではトップを争う人気コンビ。仕事の忙しさもケタ違いだったんでしょうね。

おさむ 「THE MANZAI」の第1回に出た翌日に飛行機に乗ったら、スチュワーデスさんが「サインください」と。後ろを見て「誰か人気者おるんかいな」と言ったら「ぼんちさんに」と。一晩で人生が変わるんやと思いました。それからは楽屋で点滴を打ちながら仕事してて(笑)。営業もダブルブッキング、トリプルブッキングは当たり前。マネージャーがそれぞれに仕事を書き込むものだから、同じ日の同じ時刻に別々の場所で営業という事態が起こったんです。

──どうするんですか?

おさむ 全盛期に覚えているのは、山梨の甲府と静岡の御前崎がかぶった時のこと。先に甲府に行って、午後3時に登場するはずが、開演と同時の1時に出させてもらって。本来は前座の出番だからお客さんも6割くらい。僕らがパパッとネタをやったら、今の吉本の大崎洋一会長に案内されて、行ったらグラウンドにヘリコプターがあって。

──ヘリで移動ですか!

おさむ そこから御前崎まで30分くらい。また甲府へ戻るはずが途中で視界不良で車に乗り換え、夜10時くらいに到着。また戻っていきましたよ。

──信じられない移動スケジュールですね。そして81年7月21日には、漫才師として史上初の日本武道館でのコンサートまで。

おさむ 1万人がペンライトを振るというのを初めて見ました。そもそも日本にペンライトがそんなにあったんかい、と。

──当時はそうかもしれませんね。

おさむ あの当時、何かおもろいもんないか、おもろいもんないかと日本中が探し回っている時に、若手の漫才がピタッとハマッたんでしょう。

──とりわけ、小学生にはザ・ぼんちの人気が断トツに高く‥‥。

おさむ ネタがわかりやすかったんでしょうね(笑)。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
2
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
3
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
4
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
5
世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ