志村けんさんも天国で、大悟との思い出に浸っているのかもしれない。4月22日放送の「有吉の壁」(日本テレビ系)にて、お笑いコンビの「千鳥」が志村さんをモチーフにしたネタを披露し、大きな話題を呼んでいる。
そのネタは「バカ殿様」の収録現場を模したもので、エキストラが志村さんや優香の名前が書かれた札を首から下げて“場当たり”( 俳優の立ち位置などを本番同様の状況で確認するリハーサル)の場面を再現。
ここで大悟がカメラマン役のノブに「志村さんの(顔の)白、映える?」と訊ねると、ノブは「金になりますね」と返答。金色に光る壁を見ながら大悟が「ここそうか、志村さんの白が金映えさせちゃう。志村さん、金だと全然違うからねえ」と納得するという内容だった。
「志村さんの新型コロナ感染が公表されたのは3月25日だったことから、ネット上では《それ以前に収録されていたんだろうな》との感想が続出。大悟が志村さんと非常に近しい関係だったことから《大悟は心の整理がついているのだろうか》と心配する声もあがっていました。ところが驚くべきことに、このネタはなんと4年近くも前に収録されたものだったのです」(テレビ誌ライター)
千鳥のネタは番組前半の「江戸の町に潜んで即興ネタ!」というコーナーで披露。実はこれ、2016年7月3日に特番として放送された「有吉の壁V」の際に収録されたもので、その地上波未放送分をお蔵出ししていたのである。
「視聴者の中には、番組アシスタントを務める佐藤栞里の髪型が途中で変わることに気づいた人もいたはず。番組前半では耳が少し見えるショートボブでしたが、番組後半のスタジオ収録パートでは後ろで結べる程度に長く伸びており、収録時期の差が表れていました。よく見ると佐藤の顔つきにも25歳から29歳への変化が表れているのですが、それをほとんど感じさせないのは大したものです」(前出・テレビ誌ライター)
それはともかく、この「有吉の壁」は特番として13回放送され、毎回のように高視聴率をマークしていた人気番組。4月からのレギュラー昇格も当然と言えそうだが、そこに降って湧いた新型コロナ禍の影響は相当に大きいはずだ。
「そんな『有吉の壁』にとって好都合だったのは、これまでの放送をDVDにしていないこと。そのため過去のネタを再利用する際にも視聴者の既視感が少なく、今回も日光江戸村でのロケを使いまわした形ですが、ほとんどの視聴者は今年になってから収録したものだと思っていたことでしょう。その中からあえて志村さんのネタを取り上げたのは、制作陣による志村さん愛の表れではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
次回の「有吉の壁」でも、過去の貴重な未公開ネタを楽しむことができるのかもしれない。
(金田麻有)