4月20日、「バイキング」(フジテレビ系)で、MCを務めるタレントの坂上忍が、緊急経済対策として政府が打ち出した一律10万円給付案に関して、麻生太郎財務大臣が「手を挙げる方に給付」と発言したことに噛み付いた。
麻生氏は17日の記者会見で、富裕層の人間は10万円の受け取りを辞退する可能性があるとし、「要望される方、手を挙げて頂いた方に10万円を配る」と必要な層のみを対象とする考えがあることを示唆した。
これについて坂上は「そもそも、この人のお金でもなんでもないんですけどね。なんであんな言い方をされないといけないのか、さっぱりわからない」と出し渋りを感じさせる麻生氏のスタンスに疑問を投げかけると、「どんだけ上からモノを言われてるんだろう」とその“言い方“にも苦言。これには月曜レギュラー出演者のアンミカも「こういう時、気持ちに寄り添った言葉を使ってくれるだけで、私たちも一緒に戦ってる気持ちになって、協力しようという気持ちが出てくるのに」と、同調していた。
「国民全員に一律での給付という案は、コロナ禍で経済的な煽りを受けた層を一刻も早く救うべく、あくまで実現までのスピードを重視した結果ですから、一部の富裕層に10万円が渡ってしまったとしてもそれはある種の不可抗力と捉えるしかない、というのが世間の大半の声。国の財政を任される立場の麻生氏からすれば、その細かな誤差が気になるのでしょうが、やはり“手を挙げた人だけに配布“とのコメントは芸能界でも大不評となり、元格闘家の高田延彦もツイッター上で『国民に対してチョイチョイ真上から目線の発言が目立つ麻生氏は本当に何を考えてんだか俺には分からんわ!』と怒りをにじませると、ラサール石井も『なんでいちいち面倒臭くするんだ。うっとうしいな』と批判。“上から目線“な麻生氏のコメント自体もさることながら、少しでも給付額を減らそうという魂胆が見えるとして、多方面から批判を浴びています」(テレビ誌ライター)
また、お笑いタレントのビートたけしは、レギュラー出演する情報番組の中で、「これ孫正義さんが行って、(10万円を)くれって言ったら怒られるってこと? オレもダメだ」と、もしも富裕層が10万円を受け取りたい場合にどのような扱いがなされるのかについて疑問を提起。経済状況を問わず、原則として一律で給付すると表明した安倍晋三総理と、麻生氏の“自己申告制“とで、どちらが優先されるのかにも大きな注目が集まっている。
いずれにせよ、芸能界においても麻生氏の“上から目線“な言動には多くの批判が寄せられており、今後はもう少しソフトな表現を求めたいところだが、果たして…?
(木村慎吾)