5月10日、「『TVチャンピオン』大食いから手先が器用まで…もう一度見たいリクエストSP」(テレビ東京)が放送され、視聴者の注目を集めた。
同番組は一般人がさまざまな特技を競い合う内容で、92年から06年まで放送されていた。視聴率が15%を超えることもあるテレビ東京の看板番組。毎回、テーマが設定され、プラモデルの製作や和菓子の腕前を競い、さかなクンをはじめ多くのスターを生み出した。
多くのテーマの中でも柱の1つだったのが「大食い」。現在の「元祖!大食い王決定戦」へと続く道を切り開いている。今回のリクエストSP放送では大食いの歴史と誕生したスターたちを紹介した。
「赤阪尊子さん、エンペラー岸さん、ジャイアント白田さんなどそうそうたるメンバーが紹介されました。中でも注目は『プリンス』こと小林尊。彼は後にアメリカで開かれたホットドッグ早食い選手権で6連覇を達成し、現在は世界をまたにかけてフードファイターとして活躍しています」(テレビ誌ライター)
今回の放送では小林のデビュー回が時間をたっぷりとかけて紹介された。それは00年に放送された「スーパースター北海道かぶりつき激闘編」。新人の小林が強敵を次々と破って、まさかの決勝進出。赤阪尊子さん、エンペラー岸さんという大ベテランを相手に名勝負を繰り広げた。この時の秘話を小林がツイッターで明かしている。
みごと優勝し後に羽ばたくきっかけを作った戦いだが、小林によると2人のチャンピオンが参加できなくなったため、空いた枠に滑り込んだのだという。代打として出場しながら、優勝をつかんだことを告白している。
「大食いは食べ方や食べる順番などフードファイターによってそれぞれ独自のテクニックがあり、それはバトルを重ねることで磨き上げられていくものです。ところが小林は初出場で王座に輝いた。それどころか、大食いのチャレンジメニューはCoCo壱番屋のカレーしか挑戦したことがなかったとか。彼の能力の高さがわかりますね」(前出・テレビ誌ライター)
また、当時のラーメンは今よりも熱く、冷まさないと食べられなかったことを明かしている。輝かしい歴史の裏で明かされることがなかった秘話の数々。小林のツイートも含めて、大食いファンにはたまらない放送になったのは間違いない。