週刊少年ジャンプで人気沸騰の連載マンガ「鬼滅の刃」が5月18日発売号で最終回を迎えた。5月13日にはコミックスの第20巻が発売されたばかりで、10月にはアニメ映画の公開も予定する中、人気連載マンガとしては異例とも言える205話の短さで完結することになった。
その「鬼滅の刃」を巡ってはコミックスが6000万部(電子版含む)というメガヒットも相まって、あの週刊文春まで騒動に首を突っ込む事態に。
4月30日発売の同誌では「“女性作者”の素顔と“まもなく連載終了”の事情」との記事を掲載したが、多くのファンからは「鬼滅を記事にするな!」との怒声が飛び交っているというのだ。
「正直なところ、作者が女性という情報はファンにとってはどうでもいい。しかし文春の記事にはほんの少しだけですが、ネタバレの記述があります。ネタバレとはいっても少年ジャンプ本誌の読者にとってはすでに読了している話ですが、『鬼滅の刃』では事情が異なるのです。というのも本作の人気が爆発したのは昨年4~9月に放送されたアニメがきっかけ。さらにNetflixなどでもアニメが配信されており、ジャンプ本誌を読まずに鬼滅ファンになった人が少なくありません。その後追いファンこそが、アニメ放送前には250万部、放送終了時にも1000万部だったコミックスの累計発行部数を6000万部まで押し上げた原動力となっています」(ネット系ライター)
コミックスは連載終了後も7月に21巻、10月に22巻、そして12月に23巻の発売がアナウンス済み。つまりコミックス派(後追いファン)の鬼滅ファンは今年いっぱい、まだまだ新作を楽しめるというわけだ。
「それゆえコミックス派は連載終了の報に接しても、内容については情報遮断を徹底。ところが文春の記事でごく一部ながら先の展開がネタバレし、しかもわりとクリティカルな内容だったことから《知りたくなかった!》《関係ない文春が書くな》などといった意味の怨嗟の声が巻き起こっています。さらに連載終了を報じる他メディアの記事でも内容について触れているケースがあり、コミックス派のファンはますます情報遮断を徹底しなければならなくなっているのです」(前出・ネット系ライター)
もし知り合いに鬼滅ファンがいても、物語終盤について語り合うのは遠慮したほうがいいのかもしれない。
(金田麻有)