熊に遭遇したら死んだふり…。かつて、まことしやかにそんな“常識”を耳にしたものだが、実は、熊に遭遇した際にとってはいけない行動として、〈驚いて大声を出す〉〈走って逃げる〉〈死んだふり〉などがあるという。雑食性の熊は死んだ魚や動物を食べることがあるそうで、倒れて死んだふりをすると、むしろ興味を持った熊を引き寄せてしまう可能性があるんだとか…。
もっとも、熊に遭遇するなんて稀有なケースだろうけれど、では、危険な人だったらどうか?現在社会において、街中で遭遇してしまうことは十分あり得るのではないだろうか…?
元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏が、みずからのYouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉、5月10日に〈トカちゃんの、まったりトーク!「コロナで治安悪化!?もし街中で絡まれたら」「強いと言われながらチャンピオンになれなかった選手」など〉を投稿。視聴者からの質問〈自分の身を守ると言う意味でもし街中とかで殴られそうになった場合…?〉の対処法について、渡嘉敷氏は、一番はガードしながらよけることだとし、
「よけて、よけて、ガードの上から打たせて、だいたい1分も打たせれば疲れてきますから、そうしたらポーンと押して、『はい、じゃあね~』と、そのまま帰るとかね」
そこまでの余裕がなくて、先手必勝、先に殴ったりして、相手が怯めばいいが、逆上して凶器を手にする危険性もあるから、やはりボクシングを覚えて、うまくガードするのがいいと持論を展開した。やむを得ない場合は、横腹を殴る、金的をくらわすといった手段もあるが、相手が倒れて死んでしまってはいけない、と渡嘉敷氏らしい優しさも見せ、
「逃げるが勝ちという言葉もあるしね」
と走るスタミナをつけたほうがいいのではないかと結んだ。
これに〈達人の奥義を、ニコニコしながら軽やかにトークしてる感じ〉といった視聴者のコメントもあり、なかなか素人がマネできる代物ではなさそうだ。
プロボクサーでも上まで行けば人間ができてくるが、強いからといって優しいわけじゃない人もいると言う渡嘉敷氏。逃げるスタミナも、そう簡単にはつかない気もするし、やはり素人には、そういう人に遭遇しないような場所で活動するのが一番かもしれない。
(ユーチューブライター・所ひで)