豊洲移転問題に東京五輪と失点続きだった小池百合子都知事が再選に向けて動き出した。さながらゾンビのごとくコロナ禍を逆手に取った「ホラー会見」で、人気がうなぎ登り。もはや当選確実視されているのだ。そうした中、大阪府の吉村洋文も参戦を示唆。負け戦必至の「日本維新の会」のテコ入れで捲土重来を狙っているという。
そうした東西の知事の覇権争いに注目したのが、6月23日発売の「週刊アサヒ芸能」だ。
今回の都知事選は、小池都政4年間の総括と新型コロナウイルスに対する施策の是非を巡っての信任投票の趣もあるが、小池陣営は事前の調査結果を踏まえて余裕の表情だという。展望について全国紙デスクが解説する。
「『学歴詐称疑惑』などマイナス要素があるにしても、小池知事の圧倒的有利は揺るがないでしょう。『よほどのことがない限り2位にダブルスコアをつけて圧勝するのでは』との見方も強まっています」
実際、いまだ「コロナウイルス」の第2波の可能性もある時期での選挙だけに、各陣営は、街頭での選挙演説を控えてインターネットなどでの「オンライン活動」でアピールするなど、これまでの選挙活動のイメージとは一変してしているのが現状。それだけに、巻き返しを図りたい「小池以外」の立候補者たちは、その対策に苦慮している。
「都知事選の関心はむしろ2位争いと、どこまで善戦できるかに尽きる。立憲民主・共産・社民の支援を受ける宇都宮健児氏(73)と、れいわ新選組代表・山本太郎氏(45)のどちらにより多くのリベラル票が流れるかは識者の間でも見解が分かれるところです」(前出・記者)
そうした中、両者に割って入る形となっているのが、前熊本副知事の小野泰輔氏(46)だ。その知名度は、都民にとってまったくのゼロ。だが、コロナ対策で独自の政策を次々ぶちあげて鼻息の荒い吉村洋文大阪府知事(45)が属する「日本維新の会」が推薦していることから、がぜんクローズアップされているのだ。
はたして、「維新の会」はふたたび首都圏でも存在感を示すことができるのか。都知事選は、その試金石となるだけに、様々な戦略を練っているという。そして、その最終的な目的とは─。その全容は、6月23日発売の週刊アサヒ芸能7月2日号で詳しくレポートしている。