6月20日に行われた第33期竜王戦3組ランキング戦決勝で、藤井聡太七段が杉本昌隆八段との2年ぶり2度目の師弟対決が行われ、藤井七段が師匠を制した。「弟子が勝利すると、師匠に成長ぶりを表す「恩返し」と評されますが、杉本八段は“藤井七段の恩返し”について、対局後のインタビューで『もう十分恩返しはしてもらっていて、(20日の対局の)恩返しはよけいかなと。それはいらなかったなと思いましたよね』と笑いに交えてコメントしていました。杉本八段は2年前の講演会でも初の師弟対決についてコメントした際に、弟子の恩返しは“師匠のライバル”や“師匠が勝てなかった相手”を負かすことだと話して、笑いをとっていました」(週刊誌記者)
藤井七段の師匠として注目されはじめた頃は口数も少なかったが、藤井聡太七段の活躍以来、取材や講演を依頼されることが急増。トークで笑いをつかむテクニックにも、さらに磨きがかかっているようだ。
「昨年の夏には、やはり講演会で、“藤井七段の活躍以来、自分の名前を間違って藤本さんと呼ぶ人が増えた、藤井七段は私の名前まで塗り替えている”と、笑いを取っていました。注目されることが増え、場慣れして自然体でトークができるようになっているのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)
成長を続ける弟子を持つと、師匠のトーク力もますます成長を遂げてゆくということなのかもしれない。(伊藤その子)