志村けんさんに続き、4月22日早朝、女優・岡江久美子さんが63歳で急死した。新型コロナウイルスの肺炎によるものだった。
2人に共通するのは、わずか数時間で容体が急変したことだ。午前中には所属事務所のスタッフとも言葉を交わしていたのが、数時間のうちにみるみる悪化、意識不明となって病院に搬送された。人工心肺が装着され、ふたたび目を覚ますことはなかった。その時の状況を、週刊アサヒ芸能5月7・14日合併号が生々しく報じている。
「治療に携わるスタッフは、岡江さんという有名人の命を預かることにも重責を感じていました。全身全霊で治療にあたり、助けられなかったことに激しいショックを受けているようです」
美人女優が入院、加療を受けていた病院の医師はそう語り、慟哭する。
「息を吸うたびに、肺にガラスの破片が突き刺さるような激痛を覚え、苦痛のあまり、息ができなくなる。その激痛、苦痛に耐えられず、そして体力を消耗し、患者は次第に呼吸をやめてしまうのです」(前出・医師)
東京都台東区にある永寿総合病院で起きた爆発的な院内感染は、テレビニュースやワイドショー、新聞などで連日、大きく報じられた。院内感染患者は200人を超え、4月23日現在で30人の入院患者が新型肺炎で死亡している。
濃厚接触者として自宅で経過観察中の同病院看護師に話を聞いた。
「感染疑いの患者が入院してきて、別の病気で入院中の患者と同じ大部屋、同じ病棟に入れられました。院内では職員同士が目を合わせて『ヤバくない?』という話になった」
そこから地獄絵図が展開されていく。
「『なんだかダルい…』午前中にそう話していた患者が、夕方に病室を訪れると、意識を失っていました」(永寿総合病院の職員)
そんな光景があちこちの病室、あちこちのベッドで見られ始める。
「ずっと涙を流す同僚もいました。自身も陽性反応が出た同僚の中には『これで地獄から抜け出せる』と言う人も。自分もそうです。濃厚接触者になり、勤務から解放されてホッとしたのが正直な気持ち。これで家族にうつす恐怖もなければ、あの病棟に出勤しなくてもいい。職場復帰できる自信はありません。実際に『(子供の)保育園も学童保育も断られる。もう耐えられない!辞めさせてください』と絶叫し、病院に申し出る人も見かけました」(前出・看護師)
医療崩壊カウントダウン。阿鼻地獄はさらに続くことになる──。その戦慄の全容を4月28日発売の「週刊アサヒ芸能」5月7・14日合併号が詳細にレポートしている。
(写真はイメージ)