AKB48の元メンバーの光宗薫が、8月27日放送の「プレバト!!」(TBS系)に約3年ぶりに出演した。
「光宗さんはもともと同番組の水彩画ランキングの常連出演者でしたが、その才能は査定をする野村重存氏に高く評価され、南海キャンディーズのしずちゃんとともに当時の水彩画ランキングのツートップを張っていました。ただ、17年9月から体調の問題で芸能活動を休止したため番組からも姿を消し、視聴者を残念がらせていました」(テレビ誌ライター)
光宗は11年3月、神戸コレクションモデルオーディションでグランプリを受賞すると同年、AKB48に加入(13期生)。翌年には当時の主力メンバーである前田敦子、篠田麻里子、小嶋陽菜、板野友美とともに研究生ながら異例のCM出演を果たすなど注目を集めた。
しかし早すぎる“抜擢”続きに一部ファンから批判を浴び、心身ともに追い詰められていったと報道されることも。2012年10月にはAKB48を辞退することが発表された。その後は女優やモデルとして活動する傍ら、「プレバト!!」で才能を開花させ始めていたが、摂食障害など体調不良のため17年9月に芸能活動を休止していた。
スタジオに登場した光宗は、顔色も健康そうで笑顔も屈託なく明るい。体調的に完全に元気を取り戻した印象だ。3年間休んでいるうちに、水彩画の才能ある芸能人が次々と出てきている現状に対し「浦島太郎のような状態」と心境を明かし、「しずちゃんさんが名人になっているので、そこには追いつきたい」と意欲を見せた。
特待生1級の光宗が挑む昇格試験のお題は「首都高速箱崎JCTの高架下」。無機質な素材で出来た複雑な構成の建造物の立体感をどう表現するかがカギ。
そして完成した作品はさすがに正確無比な仕上がり。似通った色味の建造物を陰影の強弱で見事に表現した作品に、野村氏は「へぇ~!」と感嘆の声を上げ、「すごい、キレイ、さわやか、上手!これは3年前の絵にはなかった印象」と語り、続けて「実際に見てみると暗く感じる高架下が、逆に軽やかに表現できている」と、表現力のレベルアップ、作風の進化を認め、「これはトップ狙えますよ!」と期待感をにじませた。査定結果はみごと「1ランク昇格」。光宗は特待生1級から名人初段に昇進した。
光宗の復活にネットでは「光宗さんおかえり!待ってたよ!」「また水彩画の作品を見られて嬉しい」「元気そうで良かった」「相変わらず美しいな…」といった声が上がっている。
名人初段昇進に笑顔を見せて喜んだ光宗は、「頑張ります!」と前を向いた。今後描かれる作品に期待したい。
(石見剣)