一方、視聴率で日テレ派を猛追するのが「テレ朝派」だ。
「竹内由恵(34)、小川彩佳(35)、宇賀なつみ(34)ら人気アナが続々と去って『無派閥』となり、弘中綾香アナ(29)の独走状態ですね。今や弘中アナは『テレ朝専属タレント』と呼ばれるほどで、出演番組の演出についてスタッフに進言するほど発言権を強めています」(テレビ朝日関係者)
怪文書が出回るのも選挙戦の常。出すぎる弘中アナのふるまいを指摘する向きもある。
「テレ朝がYouTubeで配信している女子アナ出演動画を『セクハラ企画』として、プロデューサーらに告発したんです。すると局内で『越権行為ではないか』と反発も生じました。これまで弘中アナと親しく『イケメン子分』と呼ばれていたスタッフたちの中には、若手のホープ・斎藤ちはるアナ(23)の支持に『鞍替え』する動きもあるんですよ」(テレ朝関係者)
派閥内で意思統一がなされていないのか。それでも山折氏は弘中アナの擁立を推す。
「『オール女子アナ党』内でも、トップクラスの人気であることは疑いない。また、最近の弘中アナは『あざとくて何が悪いの?』で共演する無派閥の大物、田中みな実(33)の大きな影響を受け、自身も独立に意欲を見せています。テレ朝派にとって弘中アナの離脱を防ぐためにも、引き続き影響力を行使できるよう出馬を勧めるのではないか。若い斎藤アナとしては、『今、出馬するのは時期尚早』と考えているに違いない。自民党総裁選に不出馬を決めた小泉進次郎氏と同じ立ち位置ですよ」
テレ朝以上に、派閥内でモメにモメているのが「TBS派」。あまりの乱戦ぶりに同局関係者がしきりに嘆く。
「TBSでは、長年エースとして活躍してきた江藤愛アナ(34)をあまりに酷使しすぎてきたため、『そろそろ休ませるべき』との声が噴出している。結果、昨年あたりから『ポスト江藤』となる『20年代のエース候補』を探る動きが進んでいるのですが、局内での意見が三分裂しているんです。今、現場スタッフ間で最も支持されているのは宇内梨沙アナ(28)。彼女は、下っ端のADに対してもものすごくていねいに接することで有名なんです。一方で『アナウンス部の女帝』と呼ばれる長峰由紀アナ(57)がポスト江藤の期待を寄せているのは、田村真子アナ(24)。長峰アナいわく『田村さんには今の私の年までTBSに残ってほしい』とのことなんですよ」
派閥内を把握、調整する「フィクサー」が後ろ盾となれば心強いだろう。しかし、ポスト江藤の候補は他にもいるというのだ。
「局の上層部は『news23』の山本恵里伽アナ(26)を猛烈にプッシュしていて『誰を選んでも角が立ってしまう』と現場を悩ませているんです」(TBS関係者)
TBS派には、候補者を出せずに断念する実情があったようだ。