コロナ禍でスポンサー離れが叫ばれ、予算が目減りするテレビ界。美女アナたちの負担は増すばかりで、この混沌とした女子アナ戦国時代に誰がトップに立つべきか──。予定調和の本家より白熱する、“総裁選”の行方を追跡する!
自民党総裁選の候補者3人によるアピール合戦が連日展開されているが、菅義偉総裁誕生を待つばかりの「出来レース」。そんな政界とは正反対に、ヤラセなしのデッドヒートが繰り広げられているのが、女子アナ界各派が擁立する「オール女子アナ党」の総裁選である。
6年連続「年度視聴率3冠」の実績を誇る「日テレ派」は「鉄の結束」で戦いに挑む。日本テレビ関係者が証言する。
「日テレでは長らく水卜麻美アナ(33)を慕うグループ『水卜会』と久野静香アナ(31)の『久野会』の対立が指摘されていましたが、近年は対立構造が解消され、かつてない一体感が生まれているんです」
対立解消の背景には、新世代アナの台頭があった。
「どちらのグループにも入らない群れない女子アナの市來玲奈アナ(24)が局内で存在感を高めていることに加え、抜群に人づきあいが上手で『コミュ力おばけ』の異名を持つ笹崎里菜アナ(28)が両グループの橋渡し役になったことが大きく影響しています。日テレでは10年に水卜アナが入社して以来、それ以降に入社した女子アナの退社がゼロ。絶対的エースである水卜アナを頂点とした鉄の結束をより強固なものにしています」(日テレ関係者)
自民党・二階俊博幹事長よろしく、日テレ派のキングメーカーとして君臨する水卜アナからは「禅譲」の動きも出ていた。日テレ関係者が続ける。
「水卜アナの後継者として、ここにきて最有力視されているのが『バゲット』MCの尾崎里紗アナ(27)です。今年に入って水卜アナと急接近。局内で『師弟関係』と称される親密ぶりを見せ、何度もサシ飲みをしているんです。そこでは水卜アナから『エースの極意』を伝えられている。局内では『水卜が王道継承の意向を示している』ともっぱらです」
その尾崎アナについて、自民党の叩き上げ議員とダブらせて見ているのが、テレビ評論家の山折実氏だ。
「彼女は22歳まで山と田んぼしかない福岡の田舎で暮らし、同県の西南学院大学出身という、キー局女子アナには珍しい地味な経歴の持ち主です。秋田から集団就職で上京し、段ボール工場で働いたあとに法政大学の夜間部に通った菅氏の境遇と、少なからず通じるものがあるのではないでしょうか。尾崎アナは『バゲット』での決して目立とうとしない控えめな話しぶりが好評で、今年の『好きな女子アナランキング』でも上位選出が確実視されています」
総裁選に出馬すれば、派閥の「組織票」も含め、多くの支持を集めそうな勢いなのだ。