今季限りでの退任が決定的なのは、DeNAのアレックス・ラミレス監督だ。
「起用法を巡り主力選手との間に溝も多く、残留となれば梶谷隆幸のFA移籍をはじめとして、チームがガタつくこと必至です。後任は“ハマの番長”こと三浦大輔2軍監督が既定路線です」(DeNA番記者)
ところが、球団内部にはさまざまな思惑があるようで、番長登板が先延ばしになる可能性があるというのである。
「『8番投手』などの奇策が目立つラミレス監督の下では監督としての帝王学を学んでこれず、監督就任は時期尚早との声が出ています。そのためにもう1~2年、別の監督の下に置こうというのです。実績十分の落合博満氏や人気先行の中畑清前監督など、複数の候補が挙がっています」(球団関係者)
ここ数年はAクラス常連だったDeNAだが、今季のチーム状況は決していいとは言えない。特に投手陣は故障離脱が相次いだ。
「来季、1軍監督経験のない三浦2軍監督が指揮し、この不安な戦力のままBクラスに沈んだら、球団のレジェンドの顔に泥を塗ることになる。ならばワンクッションおいて、百戦錬磨の落合氏や中畑さんの下で学んでほしい、ということです。一見、球団と接点のない落合氏ですが、以前から自身の講演会などで、中日よりもDeNAのことについて熱心に語るなど、売り込みに腐心していました。打診すればまず断らない。勝手知ったる中畑さんは言わずもがなです」(前出・球団関係者)
いずれにせよ今年限りでチームを出るラミレス監督だが、実は複数の球団から熱視線が送られていた。
「まずは楽天。石井一久GMは19年に生え抜きの平石洋介元監督(現ソフトバンク1軍打撃兼野手総合コーチ)を『優勝できなければ3位もBクラスも一緒』とクビにした経緯がある。三木肇監督は石井GMにとってヤクルト時代の同僚という“お友達人事”ですが、今季楽天はどうあがいても3位が関の山。後釜がラミレスなら話題性も抜群です」(パ・リーグ関係者)
ラミレスの意外な人気だけでなく、10月13日発売の週刊アサヒ芸能10月22日号では、優勝争いのデッドヒートからオフのストーブリーグにかけて、球界を揺るがす大激震を起こしそうな“震源地”情報を詳報している。