70年代以降、周期的に訪れるアイドルブームだが、松田聖子のデビューとともに幕を開けた「80年代アイドル」こそ、史上最強のビジュアルぞろいとの呼び声も高い。86年にデビューした八木さおりは「日本一のショートカット美少女」と呼ばれていた。代表作は映画「パンダ物語」(88年)だが、アイドルらしからぬ災難に見舞われた。
「中国・四川省の山奥でロケをした時のトイレですね。衝立の向こうの地面の穴でするんですが、現地の人は井戸端会議をしながら用を足す。私は人がいるのに気が引けて、誰もいない真っ暗な早朝5時半に行っていました(笑)」
94年には25歳の誕生日に、自身の発案で「一糸まとわぬ写真集」を出したことも大きな話題になった。
続いて都会的な美貌が人気となった森恵は、現役アイドルでありながら「超獣戦隊ライブマン」(88~89年、テレビ朝日系)のヒロインに抜擢されたことで話題となった。
「スーパー戦隊シリーズが10周年ということで、嶋大輔さん、西村和彦さんとキャスティングを充実させたみたいです。ただ私、運動神経が悪いのでアクションは大変でした。見せ場を作るために『自転車に乗れます』『縄跳びができます』と言ったら、どうにかそれを生かしていただきました」
90年代のバラエティー番組で活躍したちはるは、実は80年代に「須賀千春」の名でアイドルデビューしている。
「最初にやったのが『あすか組』ってオリジナルビデオアニメのイメージキャラ。3人でツッパリみたいなカッコして、セリフも『なめんなよ!』しか言わない。あの時に比べたら、顔をオレンジ色に塗ってもウッチャンとマモーミモーやってる時のほうがマシだったわ」
10月13日発売の「週刊アサヒ芸能」10月22日号では、ほかにも「花の82年組」の一員だった白石まるみ、志村けんの番組にもレギュラー出演した伊藤智恵理など、「80年代美少女アイドルの今」が楽しめる。