壇蜜主演の映画「甘い鞭」が公開中だ。本人はいまや女性誌、バラエティと引っ張りだこ。「半沢直樹」で箔までつけて、まさに「時の人」となっている。以前はマネジャーに電話1本かけたら、簡単な取材でもすぐに編集部に駆けつけてくれた。その時代を思うとまさに雲泥の差だ。
「甘い鞭」の石井隆監督も同じようなことを言っていた。「撮影した頃と公開する今では、存在があまりにも違いすぎるので‥‥」と。その言葉の真意を考えると、プロモーションのやりくりに苦労があったことは容易に想像がつく。
つまり、「甘い鞭」には“以前の壇蜜”の姿があるということだ。彼女のことだから、今後もハイソな雑誌や企画では脱ぐかもしれないが、スクリーンであそこまで晒すのは今回がおそらく(間違いなく)最後だろう。「半沢直樹」でファンになった“ネオ壇蜜党”も騙されたと思って観たほうがいい。おそらく「ここまでしちゃうの?」とビックリするだろうから。いや、むしろ引いてしまうか?(笑)
石井監督が「サボリーマンの皆さんが楽しんでくれてるのかな、平日のほうがむしろお客さんが入ってるようです」と言うとおり、銀座の上映館ではサラリーマン風の男性客で埋まっていた。多少はカップルもいたが、それに関しては「ひょっとしたらプレイ?」と思わずにはいられない(笑)。
いずれ発売されるDVDでもいいが、今の芸能界ではなかなか体感することができない、スクリーンで観る“旬の女”の痴態は格別なものがある。世間では福山雅治主演の「そして父になる」が大ヒット中だが、福山も壇蜜党の1人。きっと、変装してお忍びで観に行っていることだろう。