八方美人の人気者が一転、総スカンを食らったかと思えば、スキャンダル発覚で窮地に立たされた美女がみごとなV字回復。秋の空模様のごとく浮沈が激しいのが女子アナ界。その最新勢力図を長期予報する!
10月19日、およそ3カ月ぶりに「news23」(TBS系)に産休からの復帰を果たしたのが小川彩佳(35)だ。放送直後に番組公式Twitterで公開した動画では、
「妊娠中はリモート出演しており、スタジオからお伝えするのは半年ぶりということで非常に緊張しました。また、スタイリストにたくさん衣装を用意していただいたのですが、片っ端から入らず、これがようやく入った一着でした」
と、ホッとひと息ついた胸の内を明かしたものだ。
番組でも頬のふっくらとした様子が目についたが、7月末の出産から実に3カ月足らずの短い産休と思えば、むべなるかな。それでも小川が産後間もなく、なりふり構わずスピード復帰を決断したのには訳があった。局関係者が打ち明ける。
「テレビ朝日の夜の顔として『報ステ』を7年半務めた小川キャスターですが、昨年4月に退社し、わずか2カ月で現在の『23』のメインキャスターに就任した。しかし視聴率は伸びず、裏番組の有働由美子(51)の『news zero』(日本テレビ系)の後塵を拝しています。しかも、産休中に代役を務めたサブキャスターの山本恵里伽アナ(27)が好評で、むしろ視聴率は微増したと言われているのです」
台頭する若手を横目に、おちおち産後の肥立ちなど気にしている場合ではなかったようだ。スポーツ紙芸能デスクが説明する。
「TBSは、朝は夏目三久、夕はホラン千秋、晩が小川とニュースの主なキャスターはフリーばかりで、自局のアナウンサーを起用しない。そのため、田中みな実(33)、吉田明世(32)、宇垣美里(29)など人気アナの大量フリー流出を促してしまった。それでも、居残った入社5年目の山本アナなど中堅がようやく育ってきた」
女子アナウオッチャーの丸山大次郎氏も代役の成長ぶりに太鼓判を押す。
「小川キャスターは『報ステ』の末期ごろから険のあるキツイ報道顔でしたが、妊娠してからは顔がふっくらして柔和になった印象です。一方、穴を埋めた山本アナは黒髪の落ち着いたクールビューティータイプで、お父さん世代から人気が出るのは間違いないでしょう。それでも、しばらくは小川体制が続きそうです」
まだまだ、外注キャスターの長期政権時代か──。
「コロナ禍でも『半沢直樹』や『私の家政夫ナギサさん』などドラマは独り勝ち状態ですが、TBSの向こうズネとなっているのが朝の情報番組です。中でも、夏目三久(36)の『あさチャン!』は改編のたびに打ち切り説がささやかれてきたが、ここまで生き延びてこられたのは、夏目と同じ事務所に堺雅人という『人質』がいるためと言われている。その『半沢』も無事大団円で終了したので、大ナタが振るわれるのは時間の問題でしょう。後任には『はやドキ!』での早朝ニット乳姿が定着した皆川玲奈アナ(29)の名前が挙がっています。はつらつとした笑顔と度胸のあるトークで主婦層にもウケはいいはず」(芸能デスク)
いよいよTBSも自前の局アナ起用に本腰を入れるか。