日本プロ野球界において、1988年生まれの世代はなんと豪華なことだろうか。
歴代2番目の若さで2000本安打を達成した巨人の坂本勇人、楽天からMLBに渡った田中将大、ソフトバンクの柳田悠岐、NPBでの歴代最高記録である216安打を放った秋山翔吾、今シーズン45イニング連続無失点の球団記録を樹立した中日の大野雄大など華やかなスター選手が目白押しだが、この人のことも忘れてはいけない。広島カープでは最多勝2度、最優秀防御率3度、最多奪三振2度のタイトルを獲り、沢村栄治賞に2度輝いた、現在はMLBプレイヤーの前田健太だ。
その前田のYouTubeチャンネル〈マエケンチャンネルKENTA MAEDA〉、11月9日投稿の〈坂本勇人選手2000本安打おめでとうございます!!〉を観てみると、88年組の中でも、同じセ・リーグだったことから、ことさら坂本をライバル視していたと語る前田、試合前には和気あいあいと会話することもあったが、しかし坂本のことは「一番打ち取りたかった選手」とも明かしており、新たに覚えたボールを試すなど、工夫をしないと打ち取れない選手だったと坂本を評した。
そんな中、前田は“やらかした”エピソードも明かした。対巨人戦でのこんな出来事だ。前田が送りバントを失敗して思わずグラウンドに叩きつけ折ってしまったバットが、実は坂本からのプレゼントで、ショートの守備位置に立つ坂本にベンチに戻った前田は小さく「ゴメン」とゼスチャーを送ったというのだ。
しかし、後日、また新しいバットが前田のもとに届いたと言うから、坂本の懐の深さが伺える貴重な話で、「まだまだ2000本の次は3000本かな。3000本とか打ってほしいなと思います」と、前田は坂本にエールを送り、番組を結んだ。
華やかな88年組の中でも最速で名球会入りを果たした坂本。次の名球会入りは、田中将大か、前田健太か…楽しみに待ちたい。
(ユーチューブライター・所ひで)