「オンライン麻雀で麻雀は覚えたけれど、リアル麻雀を打つ仲間が周りにいない」
「フリー雀荘って初心者には入りにくいイメージが……」
そんな理由でリアル麻雀から遠のいている隠れ雀士たちにぜひとも広めたい朗報がある。オンライン麻雀の草分け「Maru-Jan」を運営するシグナルトークが、大手麻雀卓メーカーの大洋技研とともに完全キャッシュレス化&オンライン化された麻雀卓「Maru-JanR」を日本で初めて開発。クレジットカードをFeliCa搭載スマホやSuicaなどの交通系ICカードに紐付け、仮想ポイントで合法的に勝負を楽しめる、全く新しいリアル雀卓システムを完成させたというのだ。
仮想ポイントで遊べる麻雀卓とはどんなものなのか?
そのモデルルームでもある渋谷道玄坂の雀荘「Mahjong+」で開催された体験会に参加したところ、本誌Y記者もビックリ。雀卓は一見すると見慣れた全自動卓だが、点棒がなく、タッチパネル式のタブレットが搭載されているのだ。対局するには、まず会員登録を済ませ、スマホで必要ポイントを購入(要クレジットカード)して来店。ポイントの紐付いたカードを店舗のカードリーダーにかざすと受付が完了し、フリー雀荘で言うところの順番待ちとなる。
順番が来たら、雀卓に座り、カードリーダーにカードを置く。すると登録名や個人データが反映されて対局開始となる仕組み。通常の全自動卓同様、ボタンを押すと洗牌・配牌されるが「Maru-JanR」は大洋技研の「上下整列機能」によって配牌の上下がすべてそろった状態で上がってくる(!)。
基本ルールは東南戦のアリアリ。25,000点持ちの30,000点返しでワンスリーのウマもある。ゲームを終えるとこの点数はレート麻雀で言うところの「点3」相当で独自の仮想ポイント「ゴールド」に換算されるのだが、ギャンブルではないので「ゴールド」は現金に換金することはできない。
「麻雀は1000万人の競技人口がいるにも関わらず、グレーゾーンのレート麻雀は堂々と遊べない現実もある。一方でノーレートでは真剣に遊べないというお客さんもいます。そこを仮想ポイントの導入によって合法的かつ真剣に遊べるようにしたのが『Maru-JanR』です」
そう語るのはシグナルトーク代表取締役社長の栢孝文氏だ。「ゴールド」はゲームセンターのメダルと似たようなもの。まさにキャッシュレス時代にふさわしい発明だが、構想は6~7年前からあったという。
4人で卓を囲んで牌を積もり、ポン・チー・ロンなどの発声は従来の雀荘と変わらず楽しめる。一方、リーチや上がった後の点棒のやり取りはタブレットで行うので間違いがない。上がった後は「1翻30符」「2翻40符」「満貫」「跳満」などのボタンが画面に表示されるので、該当する箇所をタッチ。すると画面上で点棒のやりとりが完了する。点数計算に自信がない人は、ほかの3人が代行入力できるので、対局前にお願いしておくといいだろう。点棒がないのは寂しいと思うかもしれないが、いざやってみると演出サウンドが心地よく、むしろ通常卓より気分がアガる。順位がオンラインで即時ランキング化されるばかりでなく、自分がいつどんな手で上がったか、リーチの平均打点や放銃の平均打点など120項目ものデータが記録され、スマホで確認できるのも「Maru-JanR」ならではの特徴だ。
この日、ゲストとして参加した元乃木坂46の中田花奈さんはいまや冠番組『かなりんのトップ目とれるカナ?』を持つほどの麻雀愛好家だが、「私の周りではアプリで麻雀を覚えたものの、実際の卓で打つのは自信がないという子たちが多いんです。でも、この卓なら打てるんじゃないかと。Mリーグを見て麻雀を覚えた人も多いと思いますし『Maru-JanR』は、そうした人たちがリアル麻雀に参加する大きなきっかけになりますね」と、この“発明”を絶賛。
渋谷ABEMASの日向藍子プロも「オンラインとリアルがこんなに融合されているとは想像以上の驚きですね!これが世の中に浸透するとリアル麻雀も進化するし、麻雀の世界がもっと広がると思います」と興奮を隠せない。
雀荘の未来をも左右する麻雀革命、体感してみてはいかがか。「Maru-JanR」を楽しめる「Mahjong+」渋谷店は12月11日オープンだ。