貫禄の「殿堂入り」で空位となった女王の座に君臨したのが、「田中みな実フォロワー」を自負するテレビ朝日の弘中綾香(29)だった。コロナ禍でも、したたかに立ち回る「あざとい女子アナ」が上位を席巻した一年だった。
アサ芸登場回数は実に19回。まさに、田中みな実と共演した「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)のタイトルどおりの独壇場だった。女子アナ事情に詳しい芸能評論家の尾谷幸憲氏も絶賛する。
「今年の活躍ぶりは『さらに上に突き抜けた』という印象です。『あざとくて何が悪いの?』がレギュラー化されたことで、世間がさらに彼女の『ロリ顔+毒舌』の魅力をわかってきた。『アイドル好き』を公言している弘中アナですが、いよいよ彼女自身が、女子アナ界のアイドルに昇り詰めた感があります」
アサ芸では「魔性の美女アナ」(10月15日号)や「田中みな実×弘中綾香 あざといアナ最終決戦」(4月30日号)など、特集記事もたびたび掲載したほど。尾谷氏が続ける。
「テレ朝公式YouTube『動画、はじめてみました』では、推定Cカップを激揺れさせたストレッチなど、彼女がテレビ以上に奮闘していて、ファンならずとも必見ですね。YouTubeの内容について『女子アナの仕事じゃない』とクレームをつけていたそうですが、自分もやってるじゃん(笑)と」
完全に「ポストみな実」の座を禅譲されているだけに、来年こそ、セクシーグラビアでの活躍も見せてほしいものだ。
一方、局アナ時代のスキャンダルからフリー転身でみごと「V字復活」をしたのが、鷲見玲奈(30)だろう。女子アナ評論家の春山マサハル氏が振り返る。
「19年末の『局内不倫報道』から春のフリー転身。ところがコロナ禍の緊急事態宣言で『ニート状態』に。10月には元カレに『マッチングアプリ交際、巨乳パッド装着、彼女の浮気で破局』を写真週刊誌で暴露されるなど逆風が吹きまくったものの、大手事務所の看板もあって民放バラエティーにも出演多数。成功の背景にあるのは、貪欲に仕事を取りに行く姿勢とテレ東時代に鍛えられた『バラエティー適性』で、存在感を発揮しました」
鷲見がここまでアサ芸に登場したのは、スキャンダルをモノともしない明るいキャラクターと、推定Gカップボディに高まる「グラビア待望論」に応えるビジュアルを展開したからにほかならない。
「今年の鷲見は『手コキ連想写真』など『狙っているとしか思えない画像』をたびたびインスタに投稿。とりわけ印象に残ったのが5月にアップした『馬の鼻先をバストにこすりつけられる画像』。それでも笑顔で撮影に応じられる度量を感じさせました」(尾谷氏)
来年は「2年目のジンクス」をハネ返すことができるだろうか。
■アサ芸「女子アナ大賞」ベスト10
1位:弘中綾香(テレビ朝日)登場回数19回 「女王」田中みな実フォロワーとして頭角を現しつつも、旺盛なサービス精神で今や女子アナを代表する存在に。フリー転身説も出ていたが、その動向が気になるばかり
2位:鷲見玲奈(フリー)登場回数16回 フリー転身後はグラビアなどにも貪欲でバラエティーに活路。10月には写真週刊誌に出会い系サイトで知り合った交際相手とのスキャンダルも発覚した
3位:水ト麻美(日本テレビ)登場回数11回 昨年、幹部昇進でフリー転身は消滅。コロナで体重の増減が話題になるも「24時間テレビ」でスッキリ体型に仕上げるあたりはみごと。後輩を集めた「水ト会」も今年はほとんど聞かれず
3位:桑子真帆(NHK)登場回数11回 3月に「夜の顔」から「朝の顔」に異動。その直後に俳優・小澤征悦との交際発覚と何かと騒がしい一年だった。和久田麻由子アナとのライバル対決も話題となった
5位:宇垣美里(フリー)登場回数10回 フリー2年目の悲哀にアサ芸も注目。毒舌キャラから女性受けにシフトしたものの不発。オタク路線に活路を見いだすが先行きは不透明
5位:江藤愛(TBS)登場回数10回 相次ぐ後輩アナの退社で気づけば不動の看板アナに。「色白、ぽっちゃり、タヌキ顔」の三拍子そろったおじ様好みのキャラで本誌もたびたび取り上げた
7位:久慈暁子(フジテレビ)登場回数8回 フジのエース候補として期待されるも、5月にヤクルト・原樹理投手との半同棲生活で人気急落。同期の海老原優香アナとの争奪バトルもささやかれ、評判もいまひとつに
7位:斎藤ちはる(テレビ朝日)登場回数8回 乃木坂46出身というプレッシャーをハネのけ、「ポスト弘中」の声がもっぱら。報道担当ながらYouTube配信にも挑戦。周囲からは「男のスキャンダルがなければ21年にはトップになる」
7位:和久田麻由子(NHK)登場回数8回 今年8月に突然、ショートカットになり「妊娠か?」とささやかれた新婚アナ。クールビューティな語り口は男性ファンからも人気が依然高い。ニューヨーク勤務の別居婚も妄想をかきたてる
10位:新井恵理那(フリー)登場回数7回 「年収では田中みな実より上」と言われるほどの、フリーアナの稼ぎ頭。周囲を不快にさせない全方位外交で上り詰めたが、ここにきてセクシー路線も解禁。本誌登場回数でも注目されるダークホース
※ 週刊アサヒ芸能2020年1月16日号~12月17日号を集計