「巨人の星」は、故・梶原一騎氏原作、川崎のぼる氏作画で1966年から71年に連載された人気漫画で、テレビアニメも放送されたことはあまりにも有名だ。その「巨人の星」を象徴する一つが、主人公の星飛雄馬が、父・星一徹の考案の上半身に装着する「大リーグボール養成ギプス」ではないだろうか…。
アジア人初となる日本人メジャーリーガー・村上正則氏が64年にメジャーで初登板したことに端を発し、身体の小さな日本人が外国人に敗けぬようパワーを備えることが肝要と考えてのアイデアだったと思われる。
巨人のYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉、2月1日に〈阿部監督が発案 強打者養成ベルト!!〉とタイトルした投稿回を観てみると、阿部慎之助2軍監督がソレに近しい養成器具を特注したようだ。
それは、腰回りに7キロのおもりがついたベルトであり、「支える力をつけさせるために、わざと腰回りに重い物を担がせて、振らせたら力がつくかなと思った」と阿部監督はコメント。実際に装着してバッティング練習に励んだ伊藤海斗は「重い物をつけてバットを振ってるんで、遠心力を使って振れない感じがして、体幹を使ってしっかり振ることができる」と力強く語っている。
視聴者からは〈巨人の星(古!?)達、気合い充分 頑張って〉〈大リーグボール養成ギプスみたいで草〉とのコメントとともに、〈伊藤海斗は化けるね〉〈伊藤海斗選手からどことなく感じるギータ感〉といったコメントも届いた。
昨年の日本シリーズを観て、「セ・パ」の最大の差はパワーだと強く認識させられた方も多かったことだろう。伊藤には文字通り「巨人の星」として活躍する日を1日でも早く期待したい。
(ユーチューブライター・所ひで)