四十九日を過ぎても収まらないのが、藤圭子の衝撃死直後から勃発した骨肉バトルだ。宇多田家側に“忌み嫌われている”ような扱いを受けている藤圭子の実兄・三郎氏(63)の身内を直撃した。
藤圭子が自殺した直後から、不穏な空気が漂っていた。藤と離婚した元夫の立場の照實氏がなぜか遺体の身元引受人で、実兄の三郎氏が遺体の面会を求めても、断られたという。そのやりきれない悔しい思いや、照實氏への不信感を三郎氏は、「週刊文春」(9月5日号)、「週刊現代」(9月14日号)、で吐露。去る10月8日には、藤圭子の後援者による「お別れ会」が都内のホテルで開かれ、ヒカルや照實氏が欠席する中、三郎氏は夫人と出席。終了後には会場から出てきた三郎氏に報道陣が集まり、囲み取材が行われた。その時の様子を芸能記者が語る。
「三郎さんは、ヒカルの名で、『散骨の報告の手紙が届いたが、ワープロで書かれていて誰が書いたかわからない』と説明。さらに『照實氏の弁護士から警告文が届いた』とも明かしました」
その発言に怒り心頭だったのがヒカルだった。偶然にも沢木耕太郎氏のインタビュー本が刊行された同日、約1カ月ぶりにツイッターを更新。その内容は、ヒカルの伯父に当たる三郎氏を“攻撃”するものだった。
〈テレビや雑誌に出る度にギャラをもらっている人の発言・動機を鵜呑みにするような人達にどう思われようが構いません〉
〈汚い嘘に傷つき追いつめられる父を見て黙っていてはいけないと思いました〉
〈度々小遣い稼ぎに利用され傷ついた母が長年絶縁していた相手〉
三郎氏に話を聞こうと、東京・浅草で夫人が経営する居酒屋を訪ねた。店内の女性に三郎氏への面会を申し込むも断られた。そこで三郎氏の身内の女性に話を聞いた。彼女が言う。
「自殺の一報を聞いて、ヒカルちゃんは日本に住んでいるかわからなかったから、“もし引き取れないならうちで引き取れます”と伝えるため、新宿署に行きました。警察は横柄な感じで、『遺体と面会したい』と言っても断り、最後には、『腐乱死体と一緒だ』とか『(遺体と面会すると)洋服や髪の毛に臭いがついて取れない』とか意味のわからないことを言われ、拒否されました」
ヒカルの「ツイッター批判」についても、真っ向から否定する。
「圭子さんを小遣い稼ぎに利用したことなんてありません。最後にお会いできたのも20年ほど前。それ以来会わせてもらえないし、連絡も取れないのに、どうやって利用するんですか。ヒカルちゃんだって小学生くらいだったのに、何を知っているのか疑問です」
〈ギャラをもらっている人〉の批判には、メディアから1円もギャラを受け取っていないと強調。さらに、前述の警告文の内容についてもこう明かした。
「9月中旬にヒカルちゃんの名で『散骨しました』『ご迷惑をかけて』という内容の手紙が送られてきました。その1週間後には、週刊誌の取材を受けたことについて宇多田(照實)さん側の弁護士から『よけいなことはしゃべるな』という内容の文書が届きました。何がしたいのかわかりません」
「お別れの会」で三郎氏が語った「ワープロで書かれていて、誰が書いたかわからない」という発言について、照實氏が10月13日、自身のツイッターで、
〈葬儀社に依頼して優秀な書道家に手書きで一通、一通書いてもらいました〉
と反論。「近親者」に対し、この手書き文書を発送したという。だが、三郎氏の身内の女性は首を振る。
「書道家の手紙なんて届いていません。うちは遺骨の行方が知りたいだけ。四十九日でけじめがついたから、これで終わりと思っていたのに、ヒカルちゃんにツイッターでいろいろと言われて、困惑しています」
一刻も早い雪解けこそ、藤の供養になるはずなのだが‥‥。