とはいえ、大人の色香では一日の長がある綾瀬を迎え撃つべく、ドラマを制作するテレ朝は万全の備えで高畑をバックアップする構えだ。
「夏が終わる頃から撮り始め、12月中旬にすでにクランクアップしているだけに、緊急事態宣言で支障が出ないのも大きなアドバンテージになりそうです」(芸能記者)
今回、高畑のドラマが放送される枠は木曜21時から。綾瀬が出演する日曜劇場の枠に対抗し、テレ朝にとっても「顔」と呼べる時間帯なのだ。
「これまで高畑はテレ朝ドラマとは無縁でした。出世作となったNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』(16年)のヒロインで大ブレイクすると、朝ドラ主演女優の“初物”として、各局は争奪戦を繰り広げました。結局、日テレが獲得し、『過保護のカホコ』がヒットしました。それからも『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)や『同期のサクラ』(日テレ系)で2桁視聴率を記録。ヒロインを務めた映画でも興行収入10億円を連発し、あげまん女優に成長しました。そんな中、テレ朝は『ドクターX~外科医・大門未知子~』の時間帯の枠を用意し、口説き落としたのです。今作がヒットすればシリーズ化を望み、『ポスト米倉涼子』として招き入れるのが理想の流れになっています」(芸能記者)
テレ朝の覚悟を受けてか、高畑はプライベートでも退路を断って先輩との勝負に挑んでいた。今年の元日スクープでスポニチが、16年から交際していた俳優・坂口健太郎(29)との破局を報じたのだ。
「同棲報道も出てゴールイン間近とみられていましたが、恋よりも仕事を選んだようです。昨年10月末に放送された福島中央テレビの開局50周年ドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』で主演を務めましたが、撮影は夏に行われ、そのまま『にじいろカルテ』の撮影に入り、今年は3月から5月までミュージカル『ウェイトレス』の公演が決まっています。さらに映画『明日の食卓』の出演も発表され、21年は仕事漬けになりそうです」(ワイドショー芸能デスク)
さらに高畑の覚悟は、清純派をかなぐり捨てての恥ずかしい「性癖」にも及んでいた。これまで濡れ場はなく、何度かキスシーンがあったくらい。自身のインスタグラムでも、18年2月に水色のドレスを着て、前かがみになった時に胸の谷間をチラリとのぞかせたのが最大エロスで、肌露出は皆無に近かった。
そんな高畑だが、実は新境地となる「性癖」を開眼しそうな瞬間があったという。昨年2月に主演を務めた映画「ヲタクに恋は難しい」(東宝)で、男性同士の恋愛を描いたBL(ボーイズラブ)を愛する隠れ腐女子を演じた際、役作りでBL作品を読みあさっていたところ‥‥。
「18禁のあまりに激しすぎる展開に、男性同士の責めと受けを考えるようになったそうです。撮影現場でも意識しすぎたようで、男性共演者が演じている様子をモニターで見ながら妄想していたことを、舞台挨拶で明かしています」(芸能記者)
冬ドラマで完全決着がつかなければ、清純派の殻を破り、大人の色気で綾瀬に再び挑戦状を叩きつけるか、期待したいところである。
対する綾瀬もプライベートでは昨年、韓国人俳優との交際が報じられたが、その後、都内のイベントで交際について聞かれ、「まったくありません」と全否定するなど、性癖対決上等といったところ。
お互い雑音がなくなったことでますます勝負の行方がおもしろくなる中、芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう予想する。
「綾瀬人気が底堅いところはありますが、高畑がひょっとするかもしれません。もともと07年から12年まで舞台『ピーター・パン』の8代目ピーター・パン役で揉まれた、叩き上げの苦労人。先輩の3人娘には演技で負けられないプライドもあるでしょう。CMで変顔を披露するなど、気取らないところもドラマ視聴者の中心となる40代以上の女性層に評判がいい。人情医療ドラマは高畑にぴったりの役柄です。『同期のサクラ』でもそうでしたが、高畑の出演作は初回視聴率でつまずいてもあと伸びする地力の強さがあり、綾瀬がどこまで抵抗できるか、見ものです」
箱根駅伝で創価大と駒澤大がデッドヒートを繰り広げたように、仁義なき下剋上バトルの行方は最後まで目が離せないものになりそうだ。