スポーツ

2013プロ野球ワーストナイン“勝手に表彰式!”(4)発表!みんながっかり……炎上する“背信投球”

20131031v

 いくら打線がつながっても投手が抑えられなければチームの勝利はない。リードを守るはずの投手が一変して裏切り者に‥‥。そんなファンをも震え上がらせる背信投手たちを一挙発表しよう。

 飛ぶボールの発覚で投手優勢から打者優勢へと様変わりした今年のプロ野球。

 その影響か、今年のワースト記録は昨年の数字を超えるものばかり。ではさっそく、チームの負けを牽引した背信投手たちを見ていこう。

 最初のタイトルはビッグイニングメーカー。1イニングに4点以上の失点を喫した投手たちである。

 こちらのタイトル、1位には昨年の4回という数字を上回る回数でヤクルトの石川雅規が入賞。ちなみに石川は昨年の同タイトルでも1位を獲得している投手。さらには、ワーストナインでも2年連続の受賞とスランプが続く。前出・江本氏は石川の投球について解説する。

「石川は典型的なスピードのない投手。コントロールが乱れると、打者にとってはまったくの棒球。この場合のコントロールの乱れというのは、ボール球になるのではなく真ん中に集まるという意味。こうなればつるべ打ちです」

 同率1位にはヤクルトの同僚、八木亮祐の名前も‥‥。ヤクルトはこの2人だけでも、すでに12回ものビッグイニングを作っている計算になる。伊原氏もこのデータに納得する。

「1位の3人はみごとに同じ技巧派タイプ。この手の選手はちょっとしたことで大量失点することがあるんです。例えば、審判との相性。コースを狙った球をボールと判定されると、さらに微妙なところを狙わなきゃと考える。そうなればコントロールも難しくなり、腕も思い切り振れなくなるから、球の勢いにも影響してくる」

 たった1イニングではやばやと試合を決めてしまう投手たちにはぜひ、その度胸とパワーを身につけてもらいたいものだ。

 抑え投手にとって不名誉なのが、最終回に試合をひっくり返された回数である炎上ストッパーのタイトルだろう。トップにはロッテの益田で10回と驚異の記録を打ち出している。しかし一方で、1位の益田には同情の声も大きい。前出・橋本氏によれば、

「益田はチームを託されすぎている部分もある。彼はまだ2年目の選手だから、もう少し楽に登板させてあげてもいいと思う。今年はピッチが早かったというのも原因にある」

 前出・伊原氏も「ロッテの場合、先発投手が5~6回までしかもたなかった」と、チーム事情の影響も指摘する。

 先発陣のふんばりがなかったロッテ。2年目でその尻拭いをさせられる益田にとってみれば、とんだとばっちりである。

 この部門、見逃せないのは今年から抑えのエースとして任され、阪神ファンの期待をみごとに裏切った阪神の久保康友だろう。自身も阪神の抑えの経験がある野田氏が、久保のリリーフ転向についてこう話す。

「久保は抑えとしてスタートしましたが、誤算でしたね。抑えには『合う合わない』という適性がある。僕は現役時代、まっすぐとフォークが主体だったので、抑えには向いてなかった。久保も、もともとは先発投手出身ですから、頭ではわかっていても体がなかなかついていかず、鳴かず飛ばずだったということもあったのではないでしょうか」

 今季、虎ファンの罵声を一気に集めた久保、来季は名誉挽回の倍返しとなるか注目していきたい。

 背信投手部門のラストは中折れ王。中継ぎが先発投手の勝ち星を消した回数だが、1位には今季、ヤンキースからソフトバンクに出戻りした五十嵐亮太が登場。ソフトバンク側と交わされた3年6億円という年俸は早くも無駄金に終わりそうだ。さらに、橋本氏は広島・今村猛の背信っぷりを強調する。

「今村は期待をしてる選手ではあるけれど、正直3回だけかという印象が強い。それぐらい大事な場面で打たれているイメージが多い。たぶん打たれている回数だけで言えば、もっとあるはず」

 打たれても打たれてもマウンドに立ち続ける姿には心動かされるが、ファンにとってそれは感動ではなく、悲しみであることを選手は決して忘れてはならないだろう。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」