「とくダネ!」(フジテレビ系)の後番組が1月15日、発表された。新番組のタイトルは、「めざまし8(エイト)」。3月29日にスタートし、MCに俳優から司会まで幅広くこなす谷原章介を起用し、谷原を支えるのは、「めざましテレビ」のMCを5年務めた永島優美アナだ。
テレビ誌記者が言う。
「月─金の朝8時台の民放キー局は情報番組激戦区。もっか、視聴率はテレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』の一強が4年も続いています。昨年は年間平均世帯視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。コロナ報道を中心にした路線が好調でNHKの『あさイチ』さえよせつけない強さです。モデル出身の谷原は劣化知らずのイケメン。語り口のソフトさと6人の子持ちのイクメンパパという誠実キャラで主婦層に絶大な人気を誇る。『王様のブランチ』(TBS系)の司会で人気がブレイク。その後実力が評価され、『アタック25』(テレ朝系)や『うたコン』(NHK)と司会の仕事を増やしていっただけにどれだけ視聴者のつかめるか、注目です」
「とくダネ!」は1999年から22年間、小倉智昭が時代に合わせて、ネットでの話題も扱ってきたが、御年73歳と、やはり年齢的にも厳しく、内容的にも新鮮味がなくなってきたようだ。
一方、新番組の「めざまし8」は、タイトルを見れば分かる通り、3年連続で、同時間帯視聴率トップに君臨する前枠の「めざましテレビ」第2部の延長線的扱いとなり若年層を意識した内容に刷新される。
8時台は政治、経済、スポーツなどの最新ニュース。9時からはエンタメ、生活情報を中心に、曜日ごとのキャスターを交えてにぎやかに紹介していくようだ。当たれば、午前の時間帯はフジの天下になる。若い層をターゲットにすることで、CM枠の単価や本数アップが期待できると、そろばんをはじいているはずだ。
とはいえ「フジの一人勝ちはないと思いますよ」と断言するのは、芸能ライターだ。続けてもらおう。
「立川志らくをMCに起用した『グッとラック!』(TBS系)は、低視聴率で3月末で終了。4月からはお笑いコンビ『麒麟』の川島明とSHELLYがMCを務める情報番組をスタートさせます。こちらも若者層に照準を合わせた内容といいますし、あわよくばファミリー層までがターゲットとか。同時間帯視聴率2位の日本テレビの『スッキリ』も、模様替えします。『ハリセンボン』の近藤春菜が卒業し、水卜麻美アナは『ZIP!』に移動。25歳の岩田絵里奈アナがMCを務めます。経費削減と平均年齢の若返りで、フレッシュさを強調する作戦で、スタート前の番宣は大量投入間違いなし。4月第1週目は各局ドラマの主演ゲストを招くなどして、万全の態勢で好発進を狙うはずです」
この春、お茶の間の視聴習慣はどう変わるのか。
(塩勢知央)