小説家の星新一氏(1926年~1997年)と言えば、1968年に日本推理作家協会賞、98年には日本SF大賞特別賞など数々の受賞歴を持つ。400字詰め原稿用紙で、おおむね5~10枚程度で紡がれた小説の一ジャンルである、「ショートショート」の神様と称され、世に放ったショートショートの作品数は1000作を優に超える。どれも優れた作品だけに、読み始めるに際して、「お勧めは?」と問われると困ってしまうほどである…。
そんな星氏に関して、お笑いコンビ・霜降り明星のYouTubeチャンネル〈しもふりチューブ〉の、1月19日に投稿〈ショートショートの神様?星新一で好きな作品は?【霜降り明星】〉で、霜降り明星の2人がお勧めの作品について語った。
「お笑い第7世代」と言われる若い2人だが、星氏の作品は好きだという。特に、粗品は小説も漫画も読まないタイプだが、星氏のショートショートは読んでいたと意外なコメント。
せいやは、92年に放送されたオムニバステレビドラマ「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)で原作としても起用された「おーい、でてこーい」や「午後の恐竜」をお勧めとし、粗品は「処刑」をあらすじとともに挙げた。
視聴者から〈春休みに星新一読もう思ってたけど 何から読めばいいか分からんかったから ありがたいわ〉といった感謝のコメントや、〈このコメ欄は一行送ればいいってことやな〉といったしゃれたコメントも見受けられた。
星氏は、地球が破壊される作品を多数発表していることから、寓意性を含みつつ、作品中もっとも人を殺めている作家とも言われている。
星氏が他界したことで下火になりつつあるショートショート界だが、霜降り明星のこの動画がきっかけで、若者の間でブームが再燃するかも!?
(ユーチューブライター・所ひで)