ピン芸人のナンバーワンを決める「R-1グランプリ」。今年もフジテレビ系で3月に決勝が放送される同大会だが、開催19回目にして激変が生じている。
出場資格に“芸歴10年以内”の条件が加えられたことで、おいでやす小田やルシファー吉岡といった決勝常連組が出場資格を喪失。名称も「R-1ぐらんぷり」からカタカナ表記となった。
そんな新生「R-1」で新たに発表されたのが、霜降り明星の“決勝MC”就任。歴史ある大会での“お笑い第7世代”からの大抜擢に驚きの声が広がっている。
「主催する吉本にとっても非常に思い切った決定ですよ。雨上がり決死隊からMCを引き継ぐことになる霜降り明星は、昨年大会で宮迫博之の代役を粗品が務めたものの、正式なMC抜擢は誰も予想していなかった。粗品自身が『すごい角度からのありがたい話やな』とコメントしたことからも衝撃度合いが分かります」(お笑い関係者)
世代交代を印象づけるキャスティングだが、同関係者は「私の周囲ではシビアな声のほうが多い印象です」と、こう続ける。
「出場者の若返りは理解できますが、大会の“権威性”を考えると、MCはベテランのほうが間違いなく適している。霜降り明星の評価はともかく、『R-1』自体のありがたみを損なうのではないかとの危惧が飛び交っています。そもそも、数字やスポンサーがつきやすいからといって、昨今の何でもかんでも“第7世代”に頼りきりの偏った番組作りに、違和感を覚える芸能関係者も多いんです」
ともあれ、新生R-1の行方を注視したい。(川瀬大輔)