20歳でブレイクすると、ドラマ「白夜行」(06年・TBS系)や「ホタルノヒカリ」(07年・日本テレビ系)、映画「僕の彼女はサイボーグ」(08年・ギャガコミュニケーションズ)など、毎年のように活躍を見せる一方で、綾瀬のバストは「低迷期」に突入する。
「女優業が中心になると肌見せは封印。人気はキープしていましたが、ドラマや映画の出演作品の本数に比べて、話題作は少なかった」(尾谷氏)
もはや綾瀬にとって、おっぱいはNGになってしまったのか‥‥。あきらめかけていた時、09年に突如、映画で解禁される。そのまんまのタイトル「おっぱいバレー」(ワーナー・ブラザース映画/東映)の主役に起用されたのだ。
「私のおっぱいを見るために頑張りなさい!」
弱小の男子バレー部顧問を任された新米中学教師が、生徒たちを奮起させるため、試合に勝てばおっぱいを見せることを約束した青春エンターテインメントで、
「オファーが届いた時に本人はタイトルに抵抗があったそうです。恥ずかしさを克服するために、監督の発案で、撮影現場では全員で『おはようおっぱい』『お疲れおっぱい』と、語尾のおっぱいを義務づけていました」(映画ライター)
この作品で、綾瀬は第52回ブルーリボン賞で主演女優賞を獲得。作品で特に脱いだわけではないのに「おっぱい=綾瀬」のイメージを定着させ、おっぱい指数も「80」に上昇すると、同年にドラマ「JIN-仁-」(TBS系)で主人公・南方を支えるけなげな武家の娘・咲を演じて話題を呼び、出世作に巡り合うことに。
勢いに乗って「プリンセス トヨトミ」で軽快にロケット乳を揺らして邦画の歴史を塗り替えたものの、落とし穴が待っていたのは13年のこと。NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公に大抜擢されたのだが、視聴率は10%台の低空飛行を続け、戦犯扱いされてしまう。
「着物姿の衣装はどれも綾瀬の武器である巨乳を隠してしまい、改めて『封印』してはダメだということに気づかされる作品になりました」(尾谷氏)
大河ドラマでの苦難を乗り越え、ここから「黄金期」へ向かい、爆揺れすることになる。