テリー 笑顔を取り戻したってことは、学生時代は暗かったの?
吉住 いえ、いちおう中高はテニス部のキャプテンもやってたので、暗かったわけじゃないとは思うんですけど、高校時代が人生でいちばん尖っていて。「ワーッみたいな笑いは認めないぞ」「センスあることを言うほうがおもしろいな」みたいな。だから、クラスメイトが笑いを取ろうとしても、「どんなもんだい」という感じでした。
テリー クールに見てたんだ。そういう感じだと、クラスから浮くというか、あんまりモテないよね。
吉住 そうですね。私、今31歳なんですけど、交際経験がないんです。
テリー ウソだよ!
吉住 ありがたいです。そういう目で見ていただいて。
テリー ほんとなの? ネタじゃなくて?
吉住 と思われますよね。そこまでヤバいことなんだって、最近やっと気づけました。
テリー 何でなの? 好きな人にチョコレートを渡すとかさ、青春時代はそういうこともあるじゃない。
吉住 そうらしいですよね。でも、私にはなくて。ほんとに何人かの方には「付き合ってください」って言っていただいたことがあるんですけど、それをちょっと気持ち悪いなって思ってしまうんですよ。ありがたいことなのに。
テリー えー、どうして?
吉住 今まで普通に仲良くしてたのに、急に別の好意を持たれてるのがわかると、なんか気持ち悪くなって。それで、自分でもおかしいなと思って調べたら「蛙化現象」っていうのがあるらしいんです。
テリー なに、それ。
吉住 自己評価が低すぎて「こんな自分のことを好きになるなんて変な人だ」「この人は気持ち悪い」っていう思考回路になっちゃうことみたいです。
テリー そういうのがあるんだ。
吉住 あるらしいんですよね。専門用語かわかんないんですけど。
テリー 何で自己評価が低いの? だって可愛いし、才能だってあるのにさ。
吉住 いえいえ、ありがとうございます。何でですかね。私2つ上の兄がいまして、けっこうしっかりしてる人なんですよ。で、こんなしっかりした兄がいて、親もこういう人を育てられるのに、「何で私はこんな仕上がりなんだろう」って、たぶん、ずっとうっすら思ってたんです。それで、どんどん自己評価が低くなっていったのかなって。
テリー じゃあ、今回優勝して評価が高まったでしょ。これからは自信を持って恋愛できるようになるの。
吉住 いやぁ、それが自信になるかと言われたら、ならないかもしれないです。今でも自己評価が低いままなので。
テリー 何で?
吉住 何でしょう。低いからこそああいうネタが生み出せるのかなっていう感じになっていて。なので、ネタが評価されても、それが自信になるって感じではないかもしれないです。
テリー ふーん、そういうこともあるんだね。じゃあ、強いて言えば、どんな人がタイプ?
吉住 私は、あんまり体調が万全そうじゃない人というか、私がいてあげないと生きていけなさそうな人というか。
テリー あぁ、似たようなこと壇蜜さんも言ってたなぁ。でも、そういう人って稼いでくれないよ。チ○チンも勃たないし。
吉住 アハハ、それは困るかもですね。でも、自分の稼ぎ以上に趣味とかギャンブルに使っちゃう人は嫌ですけど、自分で使う分より稼いでくれれば。そんなに贅沢は言わないです。