32年という長寿番組「笑っていいとも!」を来年3月で終了することを発表したタモリ。番組開始以降は、月曜日から金曜日まで帯番組の司会を務めることから日課の散歩に加え、夜6時以降は食事をしないなど、節制した生活を送っていた。
都内の繁華街にあるバーの店主が語る。
「以前は毎週ウチの店に来ていたんだけど、『いいとも』が始まる直前に『来月から番組が始まるから夜飲みに来れなくなるんだよね』とワザワザ見えられて挨拶にきました。それ以来、見えてないですが、今でもタモリさんのボトルはとってありますよ」
そんなタモリが唯一、リラックスできる番組だったのがニッポン放送で04年まで続けていた「タモリの週刊ダイナマイク」という番組だった。この番組では、タモリのブレイク前のアングラ芸を披露したかと思えば、人生相談では、テレビでは絶対に話さないプライベートを赤裸々に語っていた。画面に顔が映らない分、日頃では見られない弾けたタモリの素顔が垣間見える数少ない番組だったのだ。
放送作家が言う。
「中でも印象的だったのが、タモリさんが、あるリスナーの質問に答えて、『風呂場でおしっこをするのが気持ちいいんだよね~』と発言。これが、なぜかリスナーの反響を呼び、男女を問わず同じ癖を持つ人同士が、やたら投稿してくるという時期がありました。タモリさんも『女性だっておしっこしてもいいんだよ』とノリノリで『いいとも』の品行方正なイメージとは対照的で面白かったですね」
まさに、表の顔と裏の顔を使い分けて、長寿番組を続けてきたのかもしれない。