上野樹里主演ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系)の第14話が2月15日に放送され、平均視聴率は11.8%をマークした。
同作は、東日本大震災で母・里子(石田ひかり)を失った法医学者の桑原朝顔(上野)が、父の万木平(時任三郎)、朝顔の祖父で平の舅の嶋田浩之(柄本明)それぞれがたがいを思いやり合い、悲しみを乗り越えようとする姿を描いている。
この日は、平が里子の遺品を探していた土地の建設開始日がいよいよ明日となった日、自身がアルツハイマー型認知症だと知った平は、朝顔が住む神奈川に帰る決意をする。平は、娘に迷惑をかけたくないとの思いを口にするが、朝顔は「お父さんは、お父さんだよ」と言って、病を発症した父を受け入れる覚悟を決める。
そんなストーリーが進んでいた21時半ごろ、画面には福島県沖で発生した地震速報がテロップで流れた。
これに対して視聴者からはネット上に「このドラマの時にまた地震」「地震速報、これも東日本大震災の余震なんだよね」などのつぶやきが書き込まれた。
「第14話放送の前々日である13日23時8分ごろに、福島県沖を震源地とする震度6強を観測する地震が起きていました。2011年に起きた東日本大震災をテーマにしたドラマが放送されているその画面に、その余震の地震速報が流れたことに視聴者が敏感に反応した形です」(テレビ誌ライター)
視聴者それぞれにとっても、複雑な思いがあったようだ。