今年6月30日をもって閉店した老舗デパート、銀座・松坂屋。地区再開発のため、ということだが、松坂屋の「その後」をめぐって、大騒動が繰り広げられている。
松坂屋近隣で営業する飲食店関係者が嘆息する。
「このあたりのビルを管理する事務所があるんですが、そこに今、苦情が殺到しているんですよ。理由は‥‥ネズミの大量発生です」
「銀座のカラス」とはよく聞くフレーズだが、「銀座のネズミ」はいささか気持ちの悪い響きである。大量発生の原因は、松坂屋にあるという。飲食店関係者が続ける。
「松坂屋が閉店後、建物の中を整理しますよね。問題は地下食品街でした。ここを片付けた際、それまで潜んでいたネズミが大量に逃げ出し、付近の飲食店に『移動』したんですよ。他の飲食店の従業員も『閉店後、厨房に置いておいた食材をネズミに齧られていた』などの被害を訴えています」
ビル管理事務所関係者によれば、
「近く、中央区に相談するつもりです」
果たしてこれは、松坂屋の責任問題に発展するのかどうか。