渋野日向子(22)や原英莉花(22)など、今や女子ゴルフ界を席巻する「黄金世代」。その中で頭一つ抜きん出た存在になりつつあるのが小祝さくら(22)だ。
3月にスタートした国内女子ツアー3戦のうち2戦で優勝。無類の勝負強さで猛烈ダッシュを決めている。スポーツ紙記者が解説する。
「20年が終了した時点での賞金ランキングは4位。ただ小祝は、開幕戦『ダイキンオーキッドレディース』が行われるコースとの相性が悪く、18年が予選落ち、19年は17位タイ。なので、さほど注目されていませんでした。今年も3月4日の初日は20位タイでしたからね。ですが2日目から徐々に順位を上げていき、最終日には森田遥(24)や西郷真央(19)とのデッドヒートを制して14アンダーで優勝。苦手コースをみごとに克服しましたね」
翌週の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」は23位タイと振るわなかったが、3戦目の「Tポイント×ENEOS」で今年2勝目を飾り(20─21年シーズンでは3勝目)、獲得賞金は1億円を突破。「賞金女王」の座も見えてきた。
そんな小祝にも冬の時代があった。18年のプロ入り2年目、賞金ランキング8位の活躍をみせるも優勝回数は0。上位争いの常連でありながら、課題のパッティングを克服できない小祝に、母から愛のムチが飛んだ。
「当時は母親のひとみさんがパターの練習につきあっていましたね。試合前の2~3時間前にコースに入って、ひたすらパターを反復練習。その姿は『スポ魂漫画』さながらで、小祝が気の抜けたショットを打つたびに『しっかりしなさい!』と、ビンタが飛び出すこともありました」(前出・スポーツ紙記者)
そうした厳しさも、女手一つで小祝と弟を育て上げた母親なりの愛情である。
「ゴルフのレッスンに通うひとみさんの影響で小祝はゴルフを始めた。そうしたいきさつもあり、なんとか一人前にしたいという思いは強かったと思いますよ」(前出・スポーツ紙記者)
3月30日発売の「週刊アサヒ芸能」4月8日号には、賞金女王争いのトップに君臨する小祝の「黄金伝説」を10選。人知れず通うトレーニング施設、ヒップを肥大化させたオフの宮崎合宿桜前線、珍解答連発の優勝会見の模様など、桜前線の北上とともに満開の花を咲かせる天然娘の素顔を詳報している。