先ごろ、俳優の水谷豊が監督を務める映画「太陽とボレロ」が、来年の公開に向け製作決定がしたことが発表された。
水谷の監督作は、17年のタップダンスを題材にした自身が主演の「TAP THE LAST SHOW」、19年に今度は脚本を手掛けたサスペンス「轢き逃げ 最高の最悪な日」に続く3作目となる。
「『太陽とボレロ』はオーケストラを題材にした人間ドラマだそうで、世界的指揮者の西本智実が音楽監督を務めるという。水谷は『西本さんとともに「クラシックを楽しめる映画」にしたいと思っています』とヤル気満々のようですね」(映画ライター)
とはいえ、「TAP─」にしろ「轢き逃げ」にしろ、水谷が手掛けるとあって製作スタート時や公開時こそメディアでは取り上げられるものの、その後はほとんど話題に上ることはなく、いつの間にか公開終了のパターンが通例となっている。
「『TAP─』は水谷本人、40年間温めていた企画だったそうですが、世間の反応はイマイチ。はっきり言って爆死と言えるでしょう。『轢き逃げ』についても、主演をオーデションにより若手から選んだものの、結局は岸部一徳や水谷までグイグイと登場したことから、《キャスティングにムラがありすぎる》《設定が古臭い》などと酷評を浴びまくっていましたね」(映画ライター)
それでも3度目に挑戦するとは、水谷によほど監督という立ち位置へのこだわりがあるからなのだろうが、こんな話もある。
「前2作と同様、『太陽とボレロ』に関しても配給は東映で、つまりテレビ朝日が一枚かんでいるということ。製作決定時、4月14日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレ朝系)でも、エンタメニュースとして即座に伝えています。水谷はテレ朝に対し、看板ドラマ『相棒』での十分すぎる“貸し”があり、テレ朝側も水谷をつなぎ止めておかなければならない。どんな残念映画であってもバックアップし続けなければならない理由は、そのあたりにあるのでしょう。そんなテレ朝関係の間では『また水谷の道楽が始まった』の声もチラホラ聞こえてくるとか」(芸能記者)
そんな前評判とは関係なしに、「三度目の正直」とばかりに、今度こそ大ヒットするか!?