去る6月26日は、45年前の1976年のこの日に元プロレスラーのアントニオ猪木氏と、元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ氏(故人)との、「格闘技世界一決定戦」と称された異種格闘技戦が日本武道館で繰り広げられた日だ。
プロレス特有の投げ技やタックルを禁止されるという不利な条件を突きつけられた猪木氏は、スライディングでアリ氏の足を狙う戦法で、ほぼ背中をリングにつける形で終始し、3分15ラウンドの戦いはお互い決定打に欠けたままドローとなった。あれから45年…猪木氏のYouTubeチャンネル〈アントニオ猪木「最後の闘魂」〉で、長期入院中の猪木氏が、ファンとリモートで交流会を行った模様が披露され、猪木氏がシャレっ気たっぷり、元気な姿を見せた。
異種格闘技戦が行われた同日の26日付けの同チャンネル投稿回〈2021年6月26日は猪木アリ戦から45周年!ファンとリモートで交流!〉で、猪木氏は首もとにトレードマークの赤いストールを巻いて集まったファンの前にリモートで登場。
「早く、こっちに来いよと言う人もいるし、まだまだお前やることがあるから、そっちに居ろよとね…」と何やらあの世の友人知人と思われる言葉を冗談交じりに口にすると、「この歌知ってるかな?このあいだ亡くなった小林亜星さんかな…『この~木なんの木、気になる木、猪木です!』」と、5月30日に心不全のため亡くなった、作曲家・俳優などマルチに活躍した小林亜星さん作曲の代表的なCMソング「日立の樹」を引き合いに、元気いっぱいファンを沸かせる一幕も見せると、ファン代表として、猪木氏のものまねタレント・アントキの猪木が「挨拶は短く、幸せは長く!」と感慨深い言葉を残すなど、和気あいあいとした内容となった。
猪木氏には規格外の体力で、1日も早い快復をお祈りしたい。
(ユーチューブライター・所ひで)