12月4日【水】~9日【月】の「戸田新鋭リーグ」は、岡山の渡邉和将を狙いたい。
渡邉はデビュー4年半の今期、勝率6.50の航跡を残して初のA1級に昇格した。まだ23歳だが、レースセンスは非凡。今も鮮やかに思い出すのは昨年5月、同じ戸田で行われた新鋭リーグのことである。
あの時B1級だった渡邉は、いきなり1走目、4コースから岩瀬裕亮らをまくって3連単9940円の穴をあけた。2走目も松尾祭を豪快一気にまくって2連勝。3走目こそ3着に沈んだが、再び4走目に4コースから小山勉らをまくって3勝目をあげた。
5走目は6着惨敗。だが6走目、今度はインから天下の桐生順平を2着に退けて準優進出。ここでも山田康二らを相手に逃げて優勝戦に駒を進めた。優勝戦は桐生の逃げに屈して2着に終わったものの、この間8走して1着5本。気迫あふれるレースが印象に残らないわけはなかった。
最近も渡邉には高配当が多く、例えば10月22日児島第6R、西川昌希らをまくったレースは3連単1万1160円。11月16日鳴門第12R、深谷知博らを破ったレースも1万6180円の波乱だった。今回の戸田は昨年優勝戦のリベンジ。得意のまくり強襲を武器に高配当を連打するだろう。
なお、渡邉の次走地は12月24日~29日の「三国新鋭リーグ」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能12/3発売(12/12号)より