群馬のA2級・土屋太朗は、新期5月1日から9月26日まで計93走して1着19本、2着23本。2連対率45.3%、勝率6.07の航跡を残してきた。
新期A1級のボーダー勝率は6.18あたりと推定され、このままでは勝率が0.11ほど足りない。10月31日の期末まで1、2着を獲れば限りなくA1級復帰に近づき、3着以下に敗れると悲願の復帰が遠のく厳しい状況である。
その土屋が10月9日【木】~13日【月】の「戸田一般戦」に出場する。これを走り終えると期末までの出走予定は17日~21日の児島一般戦、そして29日に始まる唐津一般戦しかない。今回の戸田で好成績を残せなければ、A1級復帰の道は非常に険しいものとなる。ここはどうあっても速いスタートで飛び出し、気合いの急旋回を見せてバック水面に躍り出るだろう。幸い、8月中旬の平和島と9月初旬の常滑で優出するなど、最近2カ月の調子は悪くない。
戸田は4月以来半年ぶりの参戦だが、4月6日第2R、4コースから全速スタート一発、久富政弘らを鮮やかにまくって、3連単2万1780円の大穴をあけたのを思い出す。今回のメンバーは、金田諭、森定晃史、伊藤誠二、さらに大平誉史明、芝田浩治らA1級の層が厚く、A2級の土屋は人気になりにくい。波乱必至。ズバリ狙い撃ち一本にかけてみたい。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能10/7発売(10/16号)より