山口のベテラン新良一規は今期も5.47の勝率しか残せず、A1級復帰の夢を実現できなかった。かつては安岐真人らを豪快にまくり、蒲郡メモリアルを勝った新良も57歳。あの勝率に一抹の寂しさを感じたファンは少なくなかった。
だが、新期11月から新良は意を決したように走り始め、3月22日まで70走して1着14本、2着21本。2連対率50.0%、勝率6.30の好成績をマークしてきた。特に1月からは下関、徳山、唐津、常滑、さらに下関と5節連続で準優に進出する快進撃である。
新期A1級のボーダー勝率は推定6.20。期末の4月30日までこのまま高水準を維持すれば、7期3年半ぶりのA1級返り咲きが実現する。これからがいよいよ正念場。期末の勝負駆けに入っていくが、その新良が4月5日【土】~9日【水】の「戸田一般戦」に登場する。
最近3年間の戸田実績はわずか22走だが、不得意な水面ではなく、通算勝率6.55。一昨年11月にはインから山田豊らを破って3連単1万1260円の穴をあけ、3年前の6月には5コースから榎幸司らを差し切って、3連単1万5350円の主役を演じた。
今度の戸田は篠崎仁志、安達裕樹、久田敏之、松本勝也ら主力の層が厚く、高配当は間違いない。
なお、新良の次走地は4月15日~20日の「唐津マスターズ」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能4/1発売(4/10号)より