芸能評論家の尾谷幸憲氏は、後藤真希の写真集の真骨頂はプライベートとシンクロするような背徳感溢れるショットが満載されていることだ、と胸を躍らせて、その一例となるカットをこんなふうに、描写してくれた。
─薄明かりの照明の中、黒い肌着姿で窓際のカーテンの前で佇む写真。“今から男女の夜の営みをしますよ”と言わんばかりの透けた素材で、かつ食い込みも際どく艶っぽい肌着をつけて、右手で抱え込むようにバストをムギュッと寄せ、流し目でこちらを誘っている。
そして、尾谷氏によれば、これはもう完全に“アパホテルの不貞妻”だとのことだ。
14歳でトップアイドルとしてブレイクしてから22年。後藤のこれまでは波乱万丈の芸能人生だった。芸能ジャーナリストの竹下光氏によれば、「デビュー時はド金髪の中学生で、過去のアイドル像を一新。大人びたルックスと優れた歌唱力、ダンスパフォーマンスで、モーニング娘。の黄金期を築き上げました。しかしその後、モー娘が属するハロー!プロジェクトを離れ、エイベックスに移籍してソロ活動を開始」とのことだが、その後、10年には自宅で実母が転落死を遂げ、翌年の11年末に大胆な“セミ”の脱ぎ写真集を発表。そして無期限の活動休止に入ってしまったということだ。
約2年半の休業期間を経て、一般男性と結婚。2児を授かり、ママタレとしての活躍を嘱望されていた矢先、まさかの一般男性との不貞が暴露されて一躍、時の人となってしまった。
「相手はネットゲームで知り合った男性で、結婚前の一時期、実際に付き合っていた人物でした。互いの素性を知らない同士での会話で、男性に好意を抱いたゴマキがモーニング娘。の好きなメンバーを聞き、後藤真希だと答えたら『私がゴマキ』と打ち明ける、というマンガみたいな展開で付き合い始めたことも明かされ、話題になりました」(竹下氏)
そんな紆余曲折の体験を栄養にして、したたかに輝くのが、芸能界の常。自身のスキャンダルを逆手にとって、男性読者の下腹部をムズムズさせることのできるタレントこそ、一流の証しだろう。前出の尾谷氏もこれを認めて、次のように続ける。
「雑誌や写真集のグラビアでは、アザやほくろみたいにあってもなくても変わらない、むしろ、ないほうがきれいに見える体の特徴は修正して消してしまうことが通例です。でも、後藤は大きなヘソピアス痕をそのまま残している」
その結果、むしろ“昔、ヤンチャしていた既婚者女性”感が倍増。「妙に生々しく見えてくるんです」といのである。
本来なら隠すべき「秘所」を、無修正で見せるとは…。味気ないツルッとしただけのおなかを見せられるより、どこか生活感溢れる「無修正カット」こそ、ゴマキ第2章の決意の表れと言えるのだ。