今シーズン、MLBで二刀流の活躍を見せた、エンゼルスの大谷翔平。
その大谷の日本プロ野球での最終年となる2017年を振り返ると、この年は「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が開催され大谷も選出されたが、辞退。ケガに泣かされ、打者としては8本塁打にとどまった。まさかMLBでこれほどの活躍を見せるまでに成長するとは思いも及ばなかったが、とある大物外国人助っ人を比較として挙げ、当時から大谷の大砲の素質を見抜いている人がいた。1998年には横浜ベイスターズを監督として日本一に導き、2017年のWBCでは投手コーチを務めた権藤博氏である。
「巨人の三本柱」として活躍した槙原寛己氏のYouTubeチャンネル「ミスターパーフェクト槙原」の、12月4日投稿回動画に出演した権藤氏によれば、その外国人助っ人とは、近鉄バファローズで3度の本塁打王を獲ったラルフ・ブライアントだという。
権藤氏いわく、通常、ボールがバットの芯に当たると、その衝撃でスイングスピードが落ち「ブン!」というバットを振る音は聞こえないものだが、ブライアントの場合は芯に当たってもスイング音が聞こえたという。その点、当時の大谷もまったく同じで、「ブンって音がして(打球が)スタンドまで入っていく」といい、つまりはブライアント級のスイングスピードだったとのことのようだ。
覚醒前ですでにそのレベルだったことが分かったが、もし日本にとどまっていたら何度本塁打王に輝いていたことか…。そんな大谷も観てみたかったと夢想させる、興味深い話だった。
(ユーチューブライター・所ひで)