続いて、今年も政治家が裏流行語界で大活躍だ。2月に長男が総務省幹部を接待していた問題で「息子は別人格」と強弁したのは菅義偉前総理だった。
「ここだけ切り取ると、まるで下半身スキャンダルを起こしたみたい。別人格の下半身が昇天とか」(お笑い芸人のユリオカ超特Q氏)
ソフトボール・後藤希友選手の金メダルに歯を立てた【菌メダル】騒動で炎上したのは河村たかし名古屋市長だが、
「政治家はパフォーマンスも仕事のうち。本人は良かれと思ったのでしょうが、完全に読み間違い。でも、イケメンならこんなにヒンシュクを買わなかったのに…」(タレントの徳光正行氏)
同じ知事でも、かじったのが、吉村洋文大阪府知事なら問題なしだった!?
流行語の常連といえば自民党・麻生太郎副総裁。今年も【曲がりなりにも収束】【北海道米はやっかいどう米】の2語を生み出した。
「曲がりなりにも、って麻生さんのあの口で言われたら、漫才コンビなら『お前のほうが曲がってる』とツッコむ場面ですが…。ほかにも『マスクはいつまでするんだ?』とか『行動制限に意味なかった』とか言いたい放題。これだけ言っちゃいけないことを言うのは、ボケをかましているとしか思えません」(ユリQ氏)
「北海道米は──」発言については、衆院選で麻生太郎副総裁が「(今は)温暖化のおかげで北海道米はおいしくなった」と自論を展開した。北の農家から猛反発を受けて後に岸田文雄総裁が陳謝した。
負けずに、【女の話は長い】と発言したり、河村建夫元官房長官のパーティーで事務所のベテラン女性秘書を【女性と呼ぶにはあまりにお年】と紹介するなど、相変わらず“裏流行語界の安打製造機”ぶりを発揮したのが森喜朗元五輪組織委員会会長だ。
「森さん、最高ですよ。落語ができない立川談志みたい。その後の芸がないだけ。ワイドショーのコメンテーターは『許せない発言です』と言うけど、本音ではごもっともと思っているハズ」(放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏)
もはやダブルボケ漫才を組んでもらうしかないか。
「この2人は年齢的にも、今さら考え方を変えるのは難しいでしょう。いっそスポーツご意見番・張本勲を招いて3人で『ボクらの時代』(フジテレビ系)で座談会するのはどうでしょう。『女性議員は気が強いから結婚する気にならない』とか『五輪選手は水着しか見る気がしない』とか今の時代にそぐわない放談を見てみたい」(ユリQ氏)
ある意味、皇室を炎上させたのが小室圭氏の【ちょんまげヘア】だった。
「ヘアハラスメントですよ。長州力も海外遠征後はロン毛になっていましたが、行きつけの美容室に行けないこともあったはず」と話すユリQ氏によれば、それが「ポニーテール帰国」となれば、小向美奈子の巨バスト「プルンプルン帰国」を思い出したという。
徳光氏も負けじと応戦する。
「日本中からあれだけ叩かれても折れずに『愛しています』と言えるところが凄い。そういえば、出国時のダース・ベイダーTシャツが話題でしたが、小室さんがベイダーなら、やがて生まれてくる子供はルークになる。この先、スター・ウォーズのような大河ドラマが見られるかも」
ちなみに、主な裏流行語「政治部門」ノミネートワードは次の通りである。
【飲み会を絶対に断らない女】女性初の内閣広報官へ出世を遂げた山田真貴子氏の口癖。総務省時代に菅総理長男から7万円超の接待を受けたことでキャリアは台無しとなった。
【徹底的に干す】オリパラのアプリ開発の事業費削減を巡り、平井卓也デジタル改革相が請負企業を脅した文句。衆院選では自身が地元の香川県民に干されて落選した。
【テレハーフ】小池百合子都知事が「半ドン」と「テレワーク」の合体造語を提唱。「ワクチン」と「アクション」の造語「ワクション」と共に不発に終わった
【今日は会えてよかった】衆院選で落選後、当選した維新・池下卓氏に遭遇した辻元清美氏が悔し紛れに挨拶した。「地元大阪で人気のハズがまさかの歴史的大敗」(徳光氏)
【何もやってないじゃないか】東京8区から出馬の石原伸晃氏へ強烈なヤジが飛んだ。石原軍団の応援演説もなく無念の落選。「30年経ってやっと言われちゃったね」(デーブ氏)
【居座り都議】頑なに辞職を拒んだ木下富美子都議。「タピオカ騒動といい今年は木下の呪い」(徳光氏)、「SDGs東京と名乗ったが自分を持続させるため」(ユリQ氏)