お笑いコンビ「ますだおかだ」の増田英彦が1月6日放送の「ますだおかだ増田のラジオハンター」(ABCラジオ)に出演。近年目立つ、テレビ番組の“フォーマット”について苦言を呈した。
番組では、映画やドラマを倍速視聴、10秒飛ばしをする習慣が広がっているという話題に。 増田は韓国ドラマや総合格闘技で早送りすることがあると話した上で、「最近、テレビとか、なんでもそうですけど、すべてがテンポ速くて、タメがすごいなくなってる。感動の度量が昔と比べると薄くなってたり、笑いも昔に比べたら薄くなっちゃってるところあるんかなと思うよね」とコメントした。
増田はその例として、“衝撃映像”を集めた番組を挙げ、「ああいう番組のときって、オープニングの1分半観たらわかるじゃないですか。だいたい、その日出てくる衝撃映像の一番衝撃なのをそこに持ってくるわけでしょ。その1分半を超える衝撃映像って、その後の2時間、3時間の番組に出てこないわけですよ。じゃあ、この1分半でいいかと思ってしまって、チャンネル回す人もいると思う」と分析。
続けて「ほんまはそこで全部を見せないほうがいいけれど、プロデューサーも『もっとインパクトあるの最初につけといてよ』って。その映像をスタジオでは『うわーっ』って言ってるけど、テレビを観ている人からしたら、『オープニングでこれ観てるし、なんやったら今週1週間、番宣でこれ流れまくってたから本編でいまこれ観たって何の驚きもない』 となる。せっかくのソフトも満足度が半減しているわけです」と説明した。
さらに増田は、「CMの後もまだまだ続きます」という手法についても触れ、「CMあけました、翌週の番宣で終わりかい? みたいな。これって(視聴者への)裏切りやん。そういう小さな裏切りが積もり積もって、どうせCMのあと何もせえへんねやろ、ほな、もうチャンネル替えよう。もう騙されへんで、みたいな」と、“CMまたぎ”についても批判していた。
近年、若者のテレビ離れが叫ばれて久しいが、増田の指摘にうなずく人は多いのではなかろうか。
(鈴木十朗)