スペインのマジョルカに所属する日本代表MF久保建英が1月16日、国王杯4回戦・エスパニョール戦に先発出場し、見事なゴールを奪っている。
この日、公式戦2試合連続でのスタメン出場を飾った久保。フラットな4-4-2の右サイドを主戦場とし、攻撃の軸としての役割を担うと、前半32分にチャンスがやってきた。
ゴール正面やや右でのフリーキックを獲得し、キッカーを務めたのは“自信満々“な表情の久保だ。左足を振り上げ、壁を鮮やかに超えたボールは、元レアル・マドリードのGKディエゴ・ロペスも届かないゴール右隅へと吸い込まれ、目の覚めるような先制弾となった。
リーガ第16節・アトレティコ・マドリー戦の決勝弾以来、今季2ゴール目となった久保の得点がチームの勢いを加速。マジョルカは60分にもセットプレイから追加点を決め、最終スコア2-1でエスパニョールを撃破し、国王杯ベスト8入りを果たしている。
「華麗なる久保のFK弾に対し、スペインの主要メディアもこぞって絶賛の言葉を送りました。『As』紙はこれを『魔法の王が出現。クボはとんでもないスーパーゴールでサポーターを熱狂させている』と評すると、『MARCA』紙も『クボがスーパーゴール。ディエゴ・ロペスはわずかに触れるも、成す術がなかった』と表現。また、久保の保有元であるレアル・マドリードにとってはライバル紙にあたる『MUNDO DEPORTIVO』紙も、『クボが見事な直接FKでディエゴ・ロペスを愕然とさせた』と伝え、一様に久保のゴールを讃えています。さらにマジョルカのオフィシャルSNSには、現地サポーターから『すごいゴールが決まった!』『これぞクボだ』『ウイイレでも無理なFKだろ』など、サッカーゲーム・ウイニングイレブンを引き合いに出した反応も散見。美しいゴールにより、幸先の良い2022年のスタートとなりましたね」(スポーツライター)
なお、試合後、久保はマジョルカの公式YouTubeチャンネルにて、FKゴールを回想。「相手チームのファウルがあった時、フリーキックを蹴ろうと決めていた。僕には自信があったし、監督もFKは自信がある選手が蹴るべきだと言っていた」とコメントし、FKキッカーとしての維持とプライドがあることを仄めかしていた。
20歳とまだまだ若い久保。引き続きマジョルカで存在感を放ち、ゆくゆくはさらなるビッグクラブへとステップアップしてほしいところである。
(木村慎吾)