スペインのリーガ・エスパニョーラで1部残留に向けて奮闘するマジョルカの久保建英。チームはリーグ降格圏内に沈む中、6月30日のセルタ戦では、2アシストを含む4得点に絡むキレキレの活躍を見せていた。
「ステイホーム中に体幹トレーニングや筋トレを強化していたのか、明らかに体がひと回り以上大きくなっています。屈強なDFと競り合っても吹き飛ばす場面も増えてきました」(サッカーライター)
リーグ中断後は先発出場を重ね、地元では「救世主」として期待されているという。
そんな久保がさらなる進化を見せたのは、7月3日の強豪アトレティコ・マドリー戦でのこと。試合こそ0‐3で敗れてしまったものの、久保は緩急をつけたドリブルで相手を翻弄。もはや手がつけられない“無双状態”で、何度も抜かれたDFはボールを叩きつけて、八つ当たりするほどだった。
試合後、マジョルカは完敗したにも関わらず、スペインのスポーツ紙「マルカ」は、久保に「★3」という異例の最高評価を付けた。一方、明暗が分かれたのは、シーズン開幕前に1億2600万ユーロ(約153億円)でアトレティコに移籍してきた、ジョアン・フェリックスだ。
「ポルトガル代表の20歳のFWは鳴り物入りで入団しましたが、期待された活躍にはほど遠く、リーグ戦25試合で6ゴールしか取れていません。マジョルカ戦でも途中交代を命じられると、ふてくされた態度を隠さなかった。現地では久保とのプレー内容が比較され、さらに批判が高まったのです」(前出・サッカーライター)
鳴り物入りの153億円男を“沈めた”ような結果となり、まさに“大物喰い”を見せつけた形の久保の移籍金は約180億円以上とも報じられ、今後の活躍次第でまだまだ市場価値は跳ね上がりそうだ。