勝負師への道のりは険しい。振り返れば昨年に出演した24人中、回収率で収支がプラスとなったのはわずか5人。
年間回収率4位となった阿藤快(57)は、出目や九星など独自の馬券術を駆使し、過去の出演でも1Rで50万円の配当を荒稼ぎするなど、その予想ぶりには毎回、玄人もうなるほどだ。そして昨年、4回目の出場でも新たなる伝説を打ち立てた。
「阿藤さんは、番組史上初となる1Rから8Rまで8連続的中。もっとも、購入する馬券は馬連も3連単も100円買いのほぼ総流しで、この日のレースが全体的に堅かったせいもあり、8勝してもプラス1940円。当てた本人も『何だかなぁ~』とボヤいていました」(黒木氏)
しかし、続く9Rでは万馬券をしとめ、この日は14戦13勝、全レース予想を的中した「競馬の神様」大川慶次郎を彷彿させる神業を見せたのだ。
だが、上には上がいる。回収率3位には、元阪神監督の岡田彰布氏(56)がランクインした。
「元野球選手だけに、自腹馬券の購入額も太っ腹で、この日は20万円ほど勝負してプラス8万円ほどのあがりでした。馬連、3連単と勝ち馬ラッシュで、特に東京のメインレースでは、現役時代から交流のあるスポーツ紙の敏腕トラックマンのアドバイスを受け単勝、複勝、馬連の総取りをやってのけました」(黒木氏)
2位は、紅一点のグラビアアイドル手島優(31)が持ち前の勘のよさを発揮して少額ながら回収率の高さで堂々の順位に。
そして、堂々1位となったのが、お笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃい(41)だ。これまで、1000万円超のWIN5を2回も的中させている筋金入りの“高額馬券ハンター”だ。
「基本的に一日の勝負レースを4つくらいにしぼっているようです。収録日は、新潟競馬場のレースでしたが、大きく取ったのは函館6レースでした。馬券は軸2頭の3連単で2着に6番人気の馬が飛び込み、300倍となりました」(黒木氏)
しかもフォーメーションでしぼり込んだ馬券は1口3000円とジャストミート。じゃい本人に勝利の極意を聞いた。
「番組では帯封をゲットしたら海外ロケをお願いしていたので、この日はキバって1日で計60万以上も突っ込みました。函館の馬券は2頭軸の1着固定、相手を2~3着固定のフォーメーションは、いちばん好きな買い方です。1着に勝つ馬を決めて、残る2、3着にどんな穴馬が飛び込むかという考え方です。300倍といっても200円購入では6万円にしかならない。マルチではなくフォーメーションで、点数をしぼり込んで買うのがキモなんです」
1日の回収率177.9%、実に47万円のプラス計上となった。断トツの数字である。