現在は福岡ソフトバンクホークスの会長の元巨人・王貞治氏が持つ通算本塁打868本は世界記録。それまでの世界記録は、あのレジェンド、ベーブ・ルース氏(故人)の714本を凌ぐ、ハンク・アーロン氏(故人)の755本。王氏は、残り40本と迫った77年、9月3日の対ヤクルト戦で、鈴木康二朗氏の投球をライト方向にスタンドインし、756本の世界新記録を樹立。その年、50本を放ち、15回目の本塁打王を獲得したが、それが王氏にとって最後の本塁打王であった…。
そんな王氏が現在会長を務めるホークスでも活躍した元プロ野球選手の池田親興氏のYouTubeチャンネル〈池田親興のちかチャンネル!〉に、ホークスの現役投手である和田毅が出演(2月3日付け投稿回)。
動画の中で、王氏は引退した80年に30本塁打を記録していることから、「王会長は、30本ホームラン打ってるのに引退したんだよね…」と口にした池田氏に、「王会長とちょっと話をしたことがある」と和田。世界新記録を達成した王氏の当時の心境を、こう代弁した。
「王会長いわく、そこからモチベーションは上がったことはない…」
そして和田はさらに、こう続けた。
「そこから868本も…残り100本以上ホームランを打ってるわけじゃないですか。モチベーションが低下した状態で100本以上打ってるっていうのは…」
自身がモチベーションを下げれば1勝も難しいと、王氏の凄さをまざまざと実感した様子の和田であった。
77年に世界新記録を樹立した後、78年に39本、79年に33本、80年に30本の本塁打を放ち引退した王氏。もし、アーロン氏の記録が900本に達していたならば、まさかの1000本超えもあったのではと、ケタ違いの王氏の凄さゆえに、思わず夢想してしまった。
(ユーチューブライター・所ひで)