「巨人三本柱」と言えば、槙原寛己氏、斎藤雅樹氏、桑田真澄氏を頭に思い浮かべる方も多いことだろう。が、この3氏が活躍したほんの数年前、江川卓氏、西本聖氏、定岡正二氏も「三本柱」と称されていた。
新旧「三本柱」を、各3氏のシーズン勝利数を合計して比較すると、新「三本柱」は1989年、槙原氏12勝、斎藤氏20勝、桑田氏17勝で合計49勝が最多。旧「三本柱」は82年、江川氏19勝、西本氏15勝、定岡氏15勝…と、同じく49勝が最多であり、意外にもイーブンだったのだ。
そんな新旧「三本柱」の一角を担った人物が顔をそろえた。槙原氏のYouTubeチャンネル「ミスターパーフェクト槙原」の3月10日付け投稿回に、定岡氏が出演。
“広島キラー”として鳴らした定岡氏は、自身キャリアハイとなる82年の15勝のうち、7勝を広島から挙げている。「ミスター赤ヘル」こと山本浩二氏から、「お前の顔見るのも嫌だ」と言われたことがあったそうで、「ありがとうございます!」と頭を下げてお礼したといったオモシロエピソードを定岡氏が明かす中、対戦して面白かったのは、主に広島で活躍した高橋慶彦氏だったそうだ。
3度の盗塁王に輝いた高橋氏は同い年なことから、特に意識した部分もあったようで、「いかに盗塁させないかってのが、テクニックなんですよ。慶彦との勝負は面白かったですね」と、キャッチャーとの共同作業においてアウトに仕留めた時の喜びを語った定岡氏。
また、フルスイングと当てにくるバッティングの両方を備えた高橋氏をいかに仕留めるかを考えることは、自身の野球人生にプラスになったとも振り返っている。
高橋氏は自身のYouTubeチャンネルを開設している。ぜひ定岡氏を招いての、舌戦も期待したいが、はたして実現なるか。
(ユーチューブライター・所ひで)