プロ野球の春季キャンプが2月1日にスタートしたが、早くも「主役不在」が露呈している。
昨年セ・リーグ2連覇したヤクルトでは、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場する村上宗隆への注目度は高まるばかり。ところがキャンプスタート日にテレビカメラの前で取材に応じたのは、同じくWBCに出場する山田哲人だった。
「現地にいたマスコミは球団側に何度も村上への取材対応を要請しましたが、却下され続けました。最後は球団側が折れて『見て見ぬフリをしてやる』と、カメラなしで記者だけの取材は許可されました。『この先が思いやられる…』と途方に暮れる人は多いですね」(スポーツ紙デスク)
同じ現象は、石垣島のロッテキャンプでも発生している。こちらは初日取材で佐々木朗希の要望が殺到したが、こちらも球団側は却下。折れることもなかった。スポーツメディア関係者が吐き捨てる。
「ロッテなんて佐々木以外、誰も取り上げる選手なんていませんよ。球団側もそれを分かっているから、わざともったいぶっているフシがある。ケガで途中離脱でもしたら一斉に手のひら返しで、報道はゼロになるでしょう」
都合がよすぎる「選手ファースト」ほど、危ないなものはない。