3月1日からJリーグが開幕した。W杯イヤーで盛り上がりを見せる中、サッカー関係者の間で注目を集めているのは、J2のFC岐阜。スポーツ紙担当記者がその理由を明かす。
「ここ3シーズンは20位以下に沈み、実力も知名度のある選手もいない“お荷物”チームでした。それが今季は、監督にラモス瑠偉(57)を招聘すると、続いて日本代表で活躍したGK・川口能活(38)や、DF三都主アレサンドロ(36)を獲得して、一気に注目される存在になりました」
すでに相乗効果は表れ、取材に訪れるマスコミやファンの数が増えたというが、財政難の“田舎”チームのどこにそんな資金があったのか。そこには、「ある人物が関わっている」と前出の記者は言う。
「昨シーズン終了後、東京に本社を置くJトラストという会社の藤澤信義社長が、岐阜出身という縁もあり、個人的に1億5000万円の寄付をして、チームの支援に乗り出したのです」
事実上のオーナーとなった藤沢氏といえば、アメリカの経済誌「フォーブス」の2013年度版日本長者番付にランクインする凄腕。個人資産は800億円とも言われ、その後も岐阜のために資金援助を続けている。
「潤沢な資金を持つ強烈なバックアップを味方にしたことで、岐阜サポーターは『日本版チェルシー』を期待しています。プレミアリーグのチェルシーは、2003年に石油王のロシア人オーナーが就任してから、世界各国から一流選手を補強。50年ぶりにリーグ優勝を果たし、11年にはチャンピオンズリーグも制覇しているだけに、岐阜も同じように変貌すると、胸を躍らせているようです」(前出・スポーツ紙記者)
さっそく開幕戦を勝利で飾ったFC岐阜。どんな快進撃を見せてくれるのか。