近鉄、オリックスで監督を務め、オリックスを日本一にけん引した名将、仰木彬氏(2005年、肺ガンで逝去)。当時は巨人戦ばかりが地上波で放送され、パ・リーグ不遇の時代。ロッテ、日本ハムの監督を務めた「大沢親分」こと大沢啓二氏(2010年、胆のうガンで逝去)らと同様、パ・リーグ人気を盛り上げるべく奔走した1人だろう。
その仰木監督の下、近鉄でプレーした石井浩郎氏が元巨人・槇原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演。
「上手いのがね…」と仰木監督の選手に対する「粋な計らい」を語ったところ、槙原氏から「長嶋(茂雄)監督も一緒!」といった驚きのエピソードが明かされた(5月3日付け投稿回)。
石井氏曰く「3連敗、4連敗するじゃないですか。そうすると、だいたいの監督がミーティングやりたがるんですよ、試合終わってからね。あそこが悪かった、ここが悪かったと。みんな、だんだん沈んでくる」。ところが「仰木監督は違うんですよ。飲み行ってこい!ですから」。マネージャーに門限ナシの約束を取りつけて、率先して選手を送り出していたというのだ。
これには槙原氏が「長嶋監督の時、飲みに行ってこいって、これでピシッと連敗止まって、チームが浮上したっていうね…」と追撃。
現在、ペナントレース真っ只中。仰木、長嶋、両氏の下で指導を受けた首脳陣は、こんな形で連敗脱出を計っていたりして…。
(所ひで/ユーチューブライター)