大洋ホエールズやベイスターズ、巨人で活躍した元プロ野球選手の屋鋪要氏が9月19日、阪神の18年ぶりとなるリーグ優勝を祝福した。
屋鋪氏は「デイリースポ―ツ」のインタビューで「子どもの頃からのファンだし、とってもうれしい」と祝福。岡田彰布監督について「気取らない性格」として、「いい指導者がいいチームを作ると思ってます」と絶賛した。ところが野球ファンを驚かせたのが、一方で大洋や巨人について「何の思い入れもない」としている点だ。
屋鋪氏は1977年のドラフトで当時の大洋ホエールズから6位指名を受け入団。1年目から一軍の試合に出場し活躍した。さらに右打ちからスイッチヒッターに転向すると1984年、85年と2年連続で3割を達成。俊足を活かし高木豊、加藤博一と共に「スーパーカートリオ」として活躍した。
横浜ファンにとっては伝説の選手といえるが、その本人が古巣に「何の思い入れもない」とはあまりに衝撃的だ。
スポーツライターが語る。
「屋鋪氏は小学校の卒業文集の『将来の夢』に、『阪神タイガースに入って野球をやる』と書くほどの大の阪神ファンだとか。もちろん引退した今となってはどこのファンでも構わないのですが、大洋時代に熱烈な応援をしていたファンにとってみれば、ここまであからさまに『虎党』を宣言されると複雑な気持ちでしょうね。巨人に在籍したのは晩年の2年間だけですが、横浜はホエールズ、ベイスターズ時代合わせて16年間も在籍したのですから、もう少し配慮してもよかったのでは」
猛虎魂を地で行く屋鋪氏。いまや1人のファンに戻って野球を楽しんでいるようだ。
(ケン高田)